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一夏「おまえら俺のフィギュア出たら買う?」ヒロインズ「えっ」


1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 00:57:23.33 ID:vrTFf1ue0
箒「おまえのフィギュア……? どうしてそんな話をする?」

一夏「いやあ、日本のフィギュアメーカーから千冬姉を通して打診があったんだ」

一夏「初めての試みらしくて売上が未知数なんだけど、技術研究を兼ねて出したいんだってよ」

シャル「へ、へえ~~」

ラウラ「嫁が人形になるというのか?」

鈴「今の成形技術って凄いらしいからねぇ……」

セシリア「ふむ……」

一夏「でも俺のフィギュアなんか欲しいやついるかなあ? ほとんど見向きもされねえと思ってるから、断ろうかと」


「「「「「ダメ!!!!!!」」」」」


一夏「お、おお」




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 01:03:27.65 ID:vrTFf1ue0
箒「何事も経験だぞ」

鈴「そうよそうよ。あたしだってモデルの仕事やったことあるし」

セシリア「面白い試みではなくて!? 注目集められますわよ」

ラウラ(フィギュアかあ……クラリッサが集めたがっていたなあ)

シャル「そうだよ! これを機に人脈も広がるしね」

一夏「うーん。そこまで言うなら許可出してみよう」

箒「う、うむ。きっとそれほど売れはしないと思うが、やることに意味がある」

鈴「そーね。誰も欲しがらないだろうけど、話題にはなるんじゃない?」




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 01:09:09.44 ID:vrTFf1ue0
シャル「売れなくても落ち込むことないよ」

セシリア「そうですわ!」

一夏「おいおい、せっかく出すこと決めたのに売れない売れない言うなよ。傷つくだろ~?」

ラウラ「安心しろ! 私が買ってやるからな!」

一夏「おおラウラ! ありがとう!」

箒「うっ」

シャル(くそう……)




15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 01:15:54.01 ID:vrTFf1ue0
♪ブラッシュアップ! ユーキー キョーモー

一夏「あ、千冬姉からメールだ。多分返事と今後の打ち合わせについてだろうな」

一夏「ごめん。ちょっと行ってくるわ」

箒「うむ」

セシリア「さようなら……」

一夏「おう。じゃあな」スタスタスタ



ラウラ「嫁がフィギュアかあ」

シャル「ふ~~」

鈴「……………………」

箒「……この話は他生徒には極力漏らさないようにしよう。売上が芳しくなかったときにあいつが傷ついてしまうからな」




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 01:25:52.24 ID:vrTFf1ue0
鈴「そうね。あたしらの間だけで留めておきましょ!」

シャル「うん。一夏にもあまり話を広げないように言っとかなきゃね!」

セシリア「一夏さんのために!」

ラウラ「しかし、いくらくらいするのだろう……」

シャル「それもそうだね。スマホで調べてみようか。」スッ

箒(いくらでも関係ないが)

セシリア(お金に糸目は付けませんけど)

鈴(いくらでも構わないわ)

シャル(複数買いとなると余裕はないかも)

ラウラ「おお~~シャルロットの携帯電話のディスプレイにたくさんフィギュアが!」




21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 01:37:24.63 ID:vrTFf1ue0
シャル「本当に。こんなに出てるんだ。メーカーや種類もたくさんあるよ」

鈴「でもフィギュアって女の子ばっかねえ。あたしたちの目に付くからたまたま多く感じるだけ?」

セシリア「少し気持ち悪いですわね……」

箒「ふむ……値段もまちまちなようだ。デフォルメされた二等身のものは可愛らしく価格も手ごろだ」

箒(こういう一夏もいいかもなあ……)キュン

シャル「うん。丸っこい女の子のフィギュア群はシリーズ化されてるみたいでたくさん出てる。見分け付かないくらい」

鈴「あいつはいいとここれなんじゃないの~~? これなら数捌けそうね」




22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 01:48:52.67 ID:vrTFf1ue0
セシリア(水に濡らしても大丈夫なのでしょうか? こういうの小さいのだったらお風呂場に飾っても……もっと言えば一緒に入りたいですわ)

セシリア(湯船にゆったり浸かって、高級入浴剤の香りを嗅ぎながら胸の上で浮かぶ可愛い一夏さんを見る……きゃっ、いけませんわ一夏さん)ポッ

ラウラ「セシリア、顔が赤いぞ」

セシリア「そ、そうですか?」

シャル「あ、高いのもあるね。八分の一スケールのやつは結構できいいよ!」

ラウラ「ふむ……なんだこれは? 発売が何カ月も先なのにもう予約を受け付けているぞ」

鈴「凝ったフィギュアはそれが当たり前なんじゃないの? 作んのも手間掛りそうだし、会社としてやってるとこは採算取れるかも重要なんでしょ」

箒(こういうのもいいなあ。これくらい出来がよければいくら眺めても飽きないだろうなあ)




25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 01:57:49.82 ID:vrTFf1ue0
セシリア(凛々しい一夏さん……朝起きて端正な顔立ちに向かい合わされたら、寝惚け眼も一気に醒めますわ!)

ラウラ「?」

箒「しかし男のフィギュアは少ないのだな」

鈴「買う層が買う層ってことでしょ。男が絡むならロボットとか変身ヒーローものにしないときっと食指動かないのよ」

箒(ライバルは少ないということか……)

シャル(安心だね。僕が買う分はあるみたい)

セシリア(無用な競争は避けたいですわ)

鈴(一夏のが出ても楽に買えそうね)

ラウラ「おお~~ドイツ軍の戦闘機の模型も売っているぞ!」




28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 02:04:29.94 ID:vrTFf1ue0
シャル「ああっ! 勝手にいじらないでラウラ!」

セシリア「しかし、一夏さんに声が掛けられたということはもしかしたらわたくしたちにも……」

箒「かも知れんな。特に代表候補生のおまえたちは人気になるだろう」

シャル「まさかあ」

ラウラ「私がフィギュアにか?」キョトン

セシリア「どうせならISを展開した凛々しい姿も捉えて欲しいものですわね」

シャル「ははは。そんなのきっと手間が掛って出せないよ」

鈴「いろいろコスプレさせられたりしてね」

ラウラ「ふうむ……メイド姿などか?」




31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 02:20:59.62 ID:vrTFf1ue0
シャル「ラウラにメイド服ってとっても似合いそうだね! いけるんじゃない?」

箒「うむ。体格も小柄だし、さぞ可愛らしいことだろうな」

ラウラ「そ、そうか……?」

セシリア「水着姿のフィギュアを多く見かけましたが、もしかしたら我々も……」

鈴「そーねー。定番よねー」

シャル「水着かあ……ちょっと恥ずかしいね」

セシリア(もし水着姿のわたくしのフィギュアが出て、一夏さんの部屋に飾られることになったら……)

セシリア(「セシリア、今日のおまえも眩しいよ」「おまえに見つめられているだけで頑張ろうって気になれる」……
     そんなことを言われてしまったりして……! そこでタイミング良く一夏さんの部屋にわたくしが入ってきて……)

セシリア(「一夏さん! わたくしのフィギュアに話しかけられてましたがこれは一体……?」
     「ち、違うんだセシリア!」「……わたくしの分身に掛けた言葉も、すべて心に無い妄言だったというわけですか?」
     「それは……本当の気持ちだ」「一夏さん」「セシリア!」ここで一夏さんの胸に飛び込んで
     「あなたには本物がいるでしょう」と囁いて「セシリア……そうだった。俺は……忘れてたよ」と言われた後は
     「セシリア。愛している」という告白と共に

ラウラ「セシリアーーー!」パァン

セシリア「ひゃっ!?」




32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 02:31:46.07 ID:vrTFf1ue0
セシリア「な、なんですの?」

ラウラ「目がおかしかったから正気を失ったと思ったぞ! 世話を掛けるな!」

セシリア(むう……いいところでしたのに)

シャル「まあ、僕らのフィギュアが出たらどうかなんて想像はそろそろ止めよっか」

鈴「そーね」

箒「ふむ。まあフィギュアの相場がどれほどかは分かったな」

シャル「ま、大体出来が良いやつは一万円前後で買えるし、もっと手頃価格で買えるものもあるってことだね」

鈴「ま、これだけ分かれば十分か」

箒「そうだな」




36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 02:47:33.30 ID:vrTFf1ue0
――――――

―――



一夏「ふう。やっと打ち合わせが終わったぜ。メーカーの人も朗らかで良かった」

一夏「しっかし俺が人形になるのかあ。変な気分だなあ」

一夏「そうだ。これを機会にフィギュアについてちょっと調べてみようかな」


【一夏の部屋】

一夏「パソコン立ちあがったな」

一夏「~~♪」カチカチ

一夏「へえ、昔の特撮怪獣もハイクオリティなフィギュアになってるのか。
   再放送で見ただけだけど、ゴジラもガメラも好きだったなあ。
   破壊神と守護神、怖さとかっこよさって感じで違った楽しみがあったんだよな」

一夏「これ見ると色々思い出すな……」カチカチ

一夏「お、この黒い甲冑と赤いマフラーは……ナイトブレイザーじゃねえか! 超かっこいいぜ!」カチ

♪ドンナ~ トキデモ~ アナタハ~ ヒトーリジャナイヨ~

一夏「うお、びっくりした! 公式ページは曲が流れるのか!」




37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 03:00:25.44 ID:fafb1qlU0
ワンサマーさんぶれないな




38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 03:00:59.81 ID:vrTFf1ue0
一夏「色々演出を考えるもんだなあ。うん欲しくなる。ああ、かっこいいぜナイトブレイザー」

一夏「…………」

一夏「ちょっと思ったんだがフィギュアの歴史ってどれくらいになるんだろう」

一夏「関節稼動したり、きっちり塗装されたり、髪の毛とかマントとか服のしわとか、ちゃんと動きが感じられるくらいまで作りこまれてるのもある」

一夏「子供向けに作ったおもちゃじゃあ、これほどのクオリティは出せなかったはずだ」

一夏「ちょっと調べてみよう。こういうときネットは便利だぜ」


~数分後~

一夏「これっぽいな。アメリカンコミック『スポーン』のブリスターフィギュア」

一夏「ふむふむ。トッドマクファーレンって人が独自にブランド打ち立てて作ったのが始まりか」




39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 03:09:34.60 ID:vrTFf1ue0
一夏「これが現代フィギュアの出発点になったのかあ。もっとも以前からもアクションフィギュアはあったんだろうけど、これはクオリティが頭三個分位抜けてる」

一夏「スポーンかあ……どぎつい色に見えるけど、なんか惹かれるな。マントもイカすし」

一夏「おれのフィギュアも魂込めて作ってもらえたら嬉しいな。
   そんなに売れなくても良いから、手に入れた人がずっと大切にしたくなるように丁寧に作ってもらえたら言うことないぜ」

――――――

―――



鈴「一夏ー!」

一夏「おう、鈴」

鈴「あんたのフィギュアの仕様は決まったの?」

一夏「まあ大体な。八分の一スケールで稼動無しの鑑賞用だってよ」

鈴(よし!)




44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 03:22:16.48 ID:vrTFf1ue0
一夏「俺もあんまり深いことは教えられないからな。もっと知りたかったらあとは自分で情報集めてくれ」

鈴「う、うん。分かったわ」


箒やセシリアも基本情報は掴み、ライバルたちには無関心を装うことにした
発売日まで大分日があったものの、一夏のフィギュアが出ることについて彼女たちの記憶は薄れることはなかった
そして発売数日前……


シャル(ホームページのチェックはしてるけど、まだ予約はスタートしてない。僕の見立てだと多分今日中には……)

セシリア「あら、シャルロットさん。おはようございます」

シャル「うん、おはようセシリア!」

シャル(フィギュアの話題を避けなきゃね。できれば思い出して欲しくない)




50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 03:39:03.70 ID:vrTFf1ue0
シャル「セシリアは今日サンドイッチなんだね」

セシリア「ええ」

セシリア(シャルロットさん……落ち着かない様子ですわね)

シャル(ネットで事前に情報は出てないみたいだね。発表と同時に予約開始なんて、ままあることなのかな)

「まあ元気出せ。私も手伝おう」

シャル「うん?」

ラウラ「ううう~~フォッカーDr.1を買ったんだが、組み立てられない……」

箒「よく確認せずに買うからだ」

ラウラ「うう……ちょっと見てみてくれ」スッ

箒「箱ごと運ぶとは……どれ」

箒「うっ!」




53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 03:41:06.24 ID:vrTFf1ue0
http://item.rakuten.co.jp/fromhands/ha180001/

●キット内容
打ち抜き合板部品 : 197 プラスチック部品 : 275
プロペラ : 1 工具関係 : 48
ヒノキ材等・棒材 : 70 パーツリスト : 1
ソフトメタル部品 : 85 組立原寸図 : 2
しんちゅう部品 : 43 原寸基本三面図 : 1
アルミ部品 : 14 組立用説明図 : 1
各種ビス・その他部品 : 171 カラーガイド : 1
ゴムタイヤ : 2 ステッカー : 1

箒「これはどうみても素人のおまえが手を出していいものじゃないぞ!」

ラウラ「やはりそうか……」




55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 03:49:53.92 ID:vrTFf1ue0
箒「いくらしたんだ」

ラウラ「五万円程で買えた」

箒「高いわ!! いや、好きにすればいいとは思うが……」

ラウラ「こんなに難しいとは思わなかった」

箒「組み立てに必要な道具は揃えてあるのか?」

ラウラ「いや。いるのか?」

箒「…………ラウラ、これはな、この道に情熱を燃やし続けた人間だけが組み立てることを許されるものなんだ」

ラウラ「うう」

箒「私も手が出せそうにない……すまないな。手伝うと言ったのに」

ラウラ「箒が謝ることじゃない。私の不手際だ。ああ、レッドバロン……」




58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 03:57:26.38 ID:vrTFf1ue0
箒「ドイツの名機だったらしいな。残念だろうが、少しずつ腕を磨いていけば十年以内にはきっと完成させられるはずだ」

ラウラ「箒……」

箒「大丈夫さ。おまえならできる」

ラウラ「ありがとう……よし、簡単なものから練習していこう!」

箒「それがいい。最初に始めるのはダンボール戦機なんてどうだ? 子供でも簡単に組めるらしいぞ!」

ラウラ「分かった!」


シャル(二人とも一夏のフィギュアのこと覚えてるのかな)

セシリア(忘れてもらった方が好都合ですけれど)




60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 04:08:08.85 ID:vrTFf1ue0
【廊下】

鈴「あーあ……予約まだかなあ」

鈴(幸いにして学校内でもあんまり騒がれてないみたいだし、こりゃ楽勝かも)

鈴(売れ残ったらかわいそうだけど……まっ、メーカーもちゃんと採算ラインを想定してるでしょ)

鈴(あいつ顔良くて人当たりのいい性格してるから結構人気あるのよねえ。
  でもフィギュアを買うほどのファンがどれだけいるかっていうのは未知数ね)

鈴(……)

鈴(あたしのフィギュア出たら買ってくれる人はどれだけいるのかな?)

鈴(代表候補生全員フィギュア化されるとして、あたしは全部売れるのかな?)




62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 04:13:41.24 ID:vrTFf1ue0
鈴「…………」

一夏「おーい鈴!」

鈴「あ、一夏」

一夏「どうしたんだ? 元気ないように見えたけど」

鈴「…………」

一夏「?」

鈴「一夏は……」

一夏「へ?」

鈴「一夏は自分のフィギュアが売れ残ること怖くない?」

一夏「な、なんだよ急に?」

鈴「自分だけ売れなかったらどうしようって、不安にならない?」

一夏「うーん……そういうのって不安になっても仕方ないじゃんか」




69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 04:44:27.55 ID:vrTFf1ue0
一夏「よくあれは売れないこれは売れないって耳にするけどさ、そういう人って売上でしか捉えられなくなってるんだなって思うよ」

鈴「…………」

一夏「どんなに売れなかった商品でも、それが好きだった人は確実にいるはずなんだよ。
   で、俺は一人でも俺のフィギュアを手に入れて喜ぶ人がいれば良いって思う」

鈴「ふうん……」

一夏「他の人がどれだけ関心を持ってるかで注ぐ愛の量が変わるのは寂しいしな」

一夏「と言っても、商売でやってることだから作る側からしたらどれがどれだけ売れるかっていうのは重要だってことも分かるんだ。
   でもそれを基準に置くのはそっちの人達だけでいい。俺たちは好きなものを好きって言えばいいんじゃねえかな」

鈴「…………そっか。それもそうね」

一夏「売れてくれりゃそりゃありがたいけど、一番に願ってることじゃないな」

鈴「甘い考えねえ。ま、あたしはあんたのフィギュアを買ってあげてもいいと思ってるわ。
  売上に貢献してあげるんだからありがたく思いなさい」

一夏「本当か! サンキュー鈴!」

鈴「ま、マジに感謝しないでよ! 調子狂うじゃない!」




71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 04:52:55.36 ID:vrTFf1ue0
一夏「頼んだぜ。この前弾に電話したとき俺のフィギュア出るって伝えたんだけどよ、
   『誰が買うんだよ』って大笑いされちまって地味に傷ついてたんだ」

鈴「ま、真っ当な意見ね」

一夏「ははは。うーん、まあ、落ち込んでても仕方ないか! じゃあ頼んだぜ鈴!」スタスタ

鈴「うん……」



鈴「…………」

鈴(ま、二つか三つ買ってやるかな)




76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 05:09:49.60 ID:vrTFf1ue0
~午後九時半~

【シャルとラウラの部屋】

ラウラ「う~ん……偉大なリヒトホーフェン……」ムニャムニャ

シャル「ラウラったらココア飲んだらすぐ寝ちゃったね。いいことだよ」

シャル「さてと、予約開始はここ数日に行われるはずなんだけどなあ」

シャル「一夏からそれとなく聞き出した話によると、発表は今くらいの時期を予定しているらしいことは分かったけど」

シャル「まだかな……F5押してみよ」カチ

シャル「…………きた!」

~世界に一人の男性IS操縦者 織斑一夏フィギュア化決定!~
~好青年 織斑くんの穏やかなひと時~

シャル「よし、予約予約!」カチカチ

シャル「……一個出来た! やった! 二つ目」

シャル「あれ、ページが表示されない?」




77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 05:18:04.52 ID:vrTFf1ue0
シャル「あ、そうか。アクセスが集中してるんだ」

シャル「くそう! くそう!……ダメだ」

シャル(ライバルは少ないと思ってたのにぃ! 箒たちにすらあんまり売れないって言ってこういう事態を避けようとしたのに!)

シャル「一個だけじゃ不安だよ……もし壊れたりしたらすぐ買えないじゃないか。
    それに飾る奴とは別に保管用も買おうと思ってたのに……こんな競争が激しかったらじゃあ無理だよ」


【セシリアの部屋】

セシリア「むう……ページがなかなか開けませんわ」

セシリア「やはりもう少し前から張っていれば……悔やんでも悔やみきれませんわ」




79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 05:27:39.29 ID:vrTFf1ue0
セシリア「でも、フィギュア化された一夏さんも素敵でしたわ。
     何気ない学園生活のひとコマを切り抜いたかのようで」

セシリア「IS学園の制服をはためかせながら、微笑みを浮かべてゆっくり歩くお姿は、一夏さんのおおらかさを見事に表現していますわ!」

セシリア「ああ~! 早く早く!」カチカチ


他の部屋では……

「やった~~二つ目のおりむー買えた~~」
「ああん! ダメだわ!」
「よっしゃあ! 買えたわ!」
「で、できました! 教師の私が教え子のフィギュア一つ持っていないというのはいけませんからね!」




80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 05:32:59.01 ID:vrTFf1ue0
【一夏の部屋】

~ベッドの中~

一夏(いよいよ今日予約受付開始かあ)

一夏(どうしよう。ホームページを一回チェックしてみようかな)

一夏(…………)

一夏(いや、やめとこ。何か怖いや)

一夏(俺のフィギュアでどれくらいの人が喜んでくれるんだろう……)ウトウト



【箒の部屋】

箒「…………」チクチク チクチク

鷹月「篠ノ之さん、可愛い小人さんのぬいぐるみね」

箒「あ! 静寂……恥ずかしいところを見られたな」




82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 05:42:47.88 ID:vrTFf1ue0
鷹月「ふふふ。モデルは……ああ、なるほど」

箒「ううっ」カァァァァ

鷹月「抱っこしやすい大きさね。そういうのを自分で作れる情熱がある人って、実はあんまりいないんじゃない?」

箒「そうでもないさ。ただ私は自分で自分の気持ちを形にしたいと思っただけだ」

鷹月「ふふふ。世界で一つのオーダーメイドだもんね。うらやましいわ」

箒「むう……」カァァァァ

箒(高品質なフィギュアにはとても及ばないだろうが、原型師の人だって最初は好きな気持ちから作り始めたはずだ)

箒(複葉機の模型を作り上げようと決心したラウラを見ていると、私にもできることはあると証明したくなった)




84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 05:48:11.75 ID:vrTFf1ue0
箒(これは、世界でただ一つの一夏の人形だ……)


~次の日~

一夏「おはよう」

シャル「ふわぁ~あ……おはよう一夏~~」

セシリア「おはようございます……」

一夏「眠そうだな」

シャル「ね、眠くなんかないよ」

一夏「そうそう。実はな、昨日俺のフィギュアの予約が始まったんだ」

シャル「へ、へえ。そうなの」

セシリア「それは知りませんでしたわ」




85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 05:54:47.02 ID:vrTFf1ue0
一夏「良ければ予約してくれよな。損はさせねえぜ」

シャル「そ、そうだね」

シャル(もうソールドアウトだよ、一夏……)

セシリア(製造数自体もそれほど多くはなかったんでしょうが、早すぎますわ。
     皆さんきっと虎視眈々と狙っていたのですね……)

ラウラ「できなかったぞ……」

一夏「おうラウラ! 後ろにいたのか!」

ラウラ「私は予約……できなかったぞ」

一夏「え?」

ラウラ「しようと思ったらもう売切れだったようだ……」

シャル(ごめんねラウラ。君の分も余裕があったら予約しようと思ったんだけど)




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 06:00:26.51 ID:vrTFf1ue0
一夏「そうなのか!? 売切れ?」

ラウラ「ああ」

一夏「へえ~~そりゃすげえなあ。スタッフさんたちがめっちゃ頑張ってくれてたから、俺もできれば売れて欲しいなって思ってたけど」

ラウラ「うう……くそう……」ダッ

一夏「お、おいラウラ」

セシリア「……」

シャル「ラウラ……」



ラウラ「くそう……もっと早く知っていれば……情報は戦場において重要な要素だったのは知っていたのに……」

箒「ラウラ」

ラウラ「箒……!」

箒「…………」ゴソゴソ スッ




90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 06:08:44.59 ID:vrTFf1ue0
ラウラ「人形……?」

箒「話は私にも聞こえていたぞ。残念だったな……」

ラウラ「…………」

箒「おまえが欲しいと思ったものとは程遠いだろうが、このぬいぐるみもなかなか捨てたものではないだろう」

ラウラ(小さいが……嫁にそっくりだ。よく特徴を捉えている)

ラウラ「くれるのか?」

箒「ああ。また作れるから心配いらん。昨日模型作りを手伝うと言ったのにできなかったから、そのお詫びを兼ねて、な」

ラウラ「うう……」ジワ

ラウラ「ありがとう……ありがとう箒ぃ……大切にする……」




91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 06:14:31.97 ID:vrTFf1ue0
箒「構わんさ」

箒「……しばらくすれば手に入れる手段が復活するはずだ。増産してくれるかもしれないし、キャンセル分が出るかも知れん」

箒「それまではこのぬいぐるみで我慢してくれ」

ラウラ「いや。ずっと大切にする」

箒「そ、そうか。じゃあフィギュアはもういいのか?」

ラウラ「いや、フィギュアは部下に買ってやるつもりだ。私の分はなくてもいい」

箒「ほう。部下思いなのだな」




92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 06:14:42.69 ID:pZVmY7jZ0
この箒はいい箒




95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 06:20:13.22 ID:vrTFf1ue0
ラウラ「あいつらには日頃世話になっているからな。たまにはねぎらいはしないとダメだろう」フフッ

箒「ははは。そうだな」



鈴「…………」

鈴「あたし二つ買えたから、ラウラに譲ってあげよっと」

鈴(どう切り出そうかなあ? あたしってこういうの苦手なのよねえ)

鈴「でも一夏。大人気で良かったじゃない。きっとグッズ申請もっと増えるわよ」

鈴「今度はISを纏ったやつが作られたら面白いでしょうね。遊べそうだわ」




96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/13(月) 06:25:01.69 ID:vrTFf1ue0
キーンコーンカーンコーン

【一組の教室】

千冬「授業だ! 席に付け!」

シャル「ふわぁ……」

セシリア(眠いですわ……)

シャル(ダメだ、まどろんでたら先生に叱られちゃう)

セシリア(クラスの面前で叱責を受けるなど恥ですわ!)

千冬「ふわぁ……」

箒「?」

一夏(千冬姉があくび? 珍しいな)


~おしまい!~


転載元http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344787043
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