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マコちゃん「このままじゃマズイって!!」夏奈「急にどうした?」


1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 11:16:35.46ID:MMmLzCV70


マコ「きたよー!!」

千秋「マコちゃん、いらっしゃい」

マコ「あれ、ハルカさんは?」

夏奈「ハルカは買い物だ」

マコ「そっかぁ……」

千秋「マコちゃん、遊ぼう」

マコ「そうだね! 遊ぼうかチアキ!!」

千秋「うむ。実はマコちゃんに見せたいものがあったんだ」

マコ「なになに?」

千秋「マコちゃんって服のセンスがいいから、このファッション誌から私に似合いそうな奴を選んで欲しいんだ」

マコ「オレに任せろ、チアキ!! 姉譲りの選美眼でチアキにぴったりの服を選ぶから!!」

千秋「心強いな。流石はマコちゃんだ」

夏奈「……」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 11:21:01.36ID:MMmLzCV70


千秋「さて、どれがいいだろう?」

マコ「そうだね……うーん……」ペラッ

千秋「ああ、今のページをもう少しゆっくり」グイッ

マコ「おぉ!?」

千秋「どうした?」

マコ「い、いや、チアキが急に体を密着させてきたから、驚いて……」

千秋「そうか。ごめん」

マコ「いや、いいんだけど」

千秋「で、私としてはこの服がいいと思うんだ」

マコ(チアキの顔が近いよぉ……)

夏奈「……」

マコ(カナ……たすけて……)

夏奈「……昼寝でもするか」

マコ「……!!」



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 11:25:36.72ID:MMmLzCV70


千秋「なぁ、マコちゃんはどう思う?」ギュッ

マコ「うわぁ!?」

千秋「どうした?」

マコ「いや、あの、チアキが急にオレの体に触れたからびっくりして……」

千秋「そ、そうか。すまない」

マコ「いや、チアキが悪いんじゃないんだ」

夏奈(ホント、仲いいよなぁ……)

マコ「そ、そうだ!! カナも一緒に見よう!!」

夏奈「私?」

千秋「カナはダメだ」

マコ「どうして!? オレとチアキの間に入ってもらうだけでいいのに!!」

千秋「カナのセンスは良く言えば雑で、悪く言えば無い」

夏奈「おまえっ!! どっちも悪く言ってるだろぉー!!!」

千秋「マコちゃんガード」ギュッ

マコ「チ、チアキ!!」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 11:29:51.99ID:MMmLzCV70


千秋「どうした、マコちゃん?」

マコ「いや、チアキが急にオレを盾にするから変な声がでちゃって……」

千秋「そうだったのか……。ごめん、マコちゃん」

マコ「ううん。悪いのはオレのほうだから」

夏奈「で、結局のところ私の協力は必要なのか?」

千秋「全くと言っていいほど、ない」

夏奈「姉はご機嫌を損ねた。寝る」

マコ「あぁ……そんなぁ……」

千秋「マコちゃんはカナと一緒のほうがいいのか?」

マコ「え?」

千秋「そうか……そうだったんだな……。ごめん……」

マコ「そ、そんなことあるもんか!! チアキ!! オレはチアキのこと大好きだって!!」

千秋「マコちゃん!!」ギュッ

マコ「か、過度なスキンシップはちょっとぉ!!」

千秋「……」



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 11:34:27.53ID:MMmLzCV70


マコ「チアキ……?」

千秋「……」ゴロンッ

夏奈「妹が機嫌を損ねて寝てしまったな」

マコ「あの……」

夏奈「まぁ、マコちゃんが悪いな。前にも似たようなことやってのに」

マコ「カナ……。ちょっと」

夏奈「どうした?」

マコ「(このままじゃマズイって。本当に)」

夏奈「(何がマズイんだよ?)」

マコ「(いや、そのチアキがオレのことを好きなのは嬉しいんだけど、あまりに距離が近づきすぎている気がするんだ)」

夏奈「(いいんじゃないか、別に)」

マコ「(なにいってんだ!! このままじゃマズイだろ!! なんかこう、そろそろ一大イベントに誘われるかもしれないじゃないか!!)」

夏奈「(一大イベントってなんだ?)」

マコ「(お泊り会とかあるだろ!!)」

夏奈「(いいんじゃないか、別に)」



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 11:40:56.21ID:MMmLzCV70


マコ「よくない!! よくないって!!」

夏奈「何がよくないんだ? もうお前は立派な女の子だ。マコちゃんも市民権を得たも同然だろ」

マコ「アザラシみたいにいうなよぉ!! でも、このままそんなイベントに誘われたら……オレは……」

夏奈「誘われたら?」

マコ「今度こそオレが男だってことがハルカさんにバレてしまうだろ!?」

夏奈「バレる気がしないけど」

マコ「いや、カナ。きちんと考えてくれよ。お泊り会ってことは裸の付き合いもあるだろ?」

夏奈「おかしなこと考えるなよ」

マコ「そこで一人だけ入浴を断ったら変なことになるだろ?」

夏奈「それはお前自身がか? それともこの家の雰囲気か?」

マコ「それはオレ……って!! なんてこと言わせるんだ!!」

夏奈「そこまで裸の付き合いがしたいなら私かハルカと一緒に入るって手もあるぞ?」

マコ「で、できるわけないだろぉー!! 小学生をなめるなぁー!!!」

夏奈「いや、本気にするなよ」

マコ「あぁ……マズイ……このままじゃ……本当にマズイ……」



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 11:49:38.81ID:MMmLzCV70


千秋「あ、電話だ」テテテッ

夏奈「そこまで深刻になることか?」

マコ「深刻にもなるよ。カナは知らないだろけど、結構な頻度でオレはチアキに誘われているんだ」

夏奈「お泊り会か?」

マコ「ああ。いつもその場で理由をでっちあげて断ってるけど、そろそろ限界なんだ」

夏奈「どう限界なの?」

マコ「この前、家で用事があるからっていう理由を告げたときチアキに「またか。マコちゃんは偉いな」って言われたんだ」

夏奈「それ褒められてるんじゃない?」

マコ「いや、チアキはその前に「またか」って言ってるんだぞ? あとの言葉はチアキの優しさに過ぎないだろ?」

夏奈「そういうものか?」

マコ「それにさ、さっきのスキンシップもそうだけど、チアキはオレとの距離を縮めてきている。ここでチアキの誘いを断り続けたら、チアキが愛想を尽かすかもしれない」

マコ「マコトで嫌われ、マコちゃんで愛想をなくされたら、オレは終わりだよ……。もうハルカさんには会えなくなる……」

夏奈「だから、風呂に入らなければいいだろ」

マコ「でも!! 風呂を断ったらマズイことになるだろ!!」

夏奈「お前、そんなにチアキとマズイことがしたいのか?」



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 11:58:14.80ID:MMmLzCV70


マコ「そうじゃない!! そんなこと少しも考えてない!!」

夏奈「ということは、ほんの少しは考えているわけだな」

マコ「いいか、カナ? 一緒にお風呂に入るってことになったら、全部脱がなきゃいけない。それはつまり、服を全部脱ぐってことなんだぞ!?」

夏奈「そうだね」

マコ「服はまだいい。問題は下着だ。チアキはオレのことを女だと思っている。そんなオレがスカートを脱いだとき、男物のパンツを穿いていたらどう思う!?」

夏奈「どう思うんだろうな」

マコ「びっくりするだろ!? 絶対!! そしたらそのあとのお泊り会はマズイことになるじゃないか!!」

夏奈「それはおかしなことって意味でいいんだよな?」

マコ「いや、違う!! オレが言いたいのは、このままじゃチアキはびっくりするってことなんだ!!」

夏奈「お前、お泊り会に参加したいだけかよ」

マコ「なぁ、カナ。マズイだろ? このままじゃマズイだろ!?」

夏奈「そうだな……」

千秋「おい、カナ。大変だ。ハルカ姉さまが帰りが遅くなるらしい。思いのほか遠出になったようだ」

夏奈「なんだって!? このままじゃマズイ!! 晩御飯はどーなる!!」

千秋「私たちだけでなんとかするしかない」



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:04:03.82ID:MMmLzCV70


夏奈「チアキ、できるね?」

千秋「そうだな。カナに任せたら晩御飯がマズイことになる」

夏奈「ああ。腹は立つがその通りだ」

千秋「だが、今はマコちゃんという即戦力もいる。大丈夫だ。な、マコちゃん?」

マコ「おう!! オレに任せろ、チアキ!!!」

千秋「手伝ってくれ、マコちゃん」

マコ「わかった!!」テテテッ

夏奈「……」

千秋「今日はクリームシチューにしようと思うんだ」

マコ「そうか! 牛乳は!?」

千秋「ない」

マコ「じゃあ、オレが買ってくる!!」

千秋「いいのか? 外寒いけど」

マコ「いいっていいって!! ちょっと待っててくれよ!! すぐに買ってくるから!!」

夏奈(ああいうところが、チアキとの距離を縮めているんだろうな……)



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:11:27.65ID:MMmLzCV70


マコ「――できたよー」

夏奈「おー!! 待ってました」

千秋「マコちゃん、ありがとう」

マコ「気にするなよ。これぐらい友達なら当然だろ?」

千秋「マコちゃんは本当に男らしいなぁ」

夏奈「うん。ホントに」

千秋「私のクラスメイトにいる男らしくない奴にマコちゃんの男らしさを1割でも分けてやりたい気分だ」

マコ「そんなに褒めないでくれよ、チアキ。照れるじゃないか」

夏奈「今のは褒められているの?」

千秋「今日は本当にマコちゃんのおかげだな。いつも悪いな」

マコ「全然。オレがしたくてしているだけだし」

千秋「そうだ、マコちゃん。マコちゃんさえよければ、今日うちに泊まっていかないか? 明日は休日だし」

マコ「い、いや! 今日は早く帰ってお風呂掃除しないといけないから!!」

千秋「またか……。マコちゃんは毎日家事の手伝いをしているんだな。私も見習わないと」

夏奈(こういうところを見せるからチアキはマコちゃんを好きになってしまうんだな……)



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:18:16.05ID:MMmLzCV70


夏奈「ごちそうさまー」

千秋「ごちそうさま。美味しかったよ、マコちゃん」

マコ「チアキの温め具合が絶妙だったからだよ」

千秋「マコちゃん……。ありがとう。さてと、食器を洗おうか」

マコ「いや!! オレがするよ!!」

千秋「いやいや、何を言っている。ここは私が」

マコ「いいよ!! 折角のお誘いを断った罪滅ぼしだから!!」

千秋「そ、そこまで真剣に……」

マコ「な! チアキ!!」

千秋「ありがとう……。そこまでいうなら……。でも、私も手伝うから」

マコ「いいのに。チアキはゆっくりしててくれ」

千秋「そんなわけにいくか。私はマコちゃんの隣にいるからな」

マコ「そ、そう?」

千秋「うむっ」

夏奈(なるほど。マコちゃんに対する好感度はハルカと同レベルと言ったところか……。マコトの心配も納得だな。その内チアキは断れない状況を作って、一泊させようとするかもしれない)



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:24:27.37ID:MMmLzCV70


マコ「それじゃあ、そろそろ帰るねー」

千秋「マコちゃん。また遊びにきてくれ」

マコ「明日くるよ!!」

千秋「そうか。なら、泊まっていくか?」

マコ「いや、部屋の掃除しなきゃいけないから!!」

夏奈「風呂掃除はどうした?」

マコ「あ……」

千秋「風呂掃除のあとに部屋の掃除か。マコちゃんは大変だな」

マコ「そうなんだ!! 大変なんだよ、チアキ!! だから早く帰らないとマズイんだ!!」

千秋「そうか。分かった。なら、またの機会だな」

マコ「うん!! また今度ね!!」

千秋「バイバイ、マコちゃん」

マコ「バイバイ!! チアキ、カナ!! お邪魔しました!!!」

夏奈「なぁ、チアキ。マコちゃんっていい子だよな」

千秋「一日中何もしないお前とは雲泥の差だな」



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:31:04.54 ID:n0SofKoPO


おや?コハルかな?



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:32:23.71ID:MMmLzCV70


翌日

マコ「きたよー!!!」

春香「いらっしゃい、マコちゃん。昨日はごめんね。買出しまでしてもらったみたいで」

マコ「そんな!! 気にしないでください!! あ、それとハルカさんが欲しいって言ってた料理雑誌。今日、本屋で見かけたんで」

春香「おぉ……。もらちゃって、いいの?」

マコ「はい! 貰った図書券で買っただけですから!!」

春香「マコちゃん、今日も晩御飯食べていってね。腕によりをかけるから」

マコ「はいっ! いただきますっ!!」

春香「マコちゃんは素直ね良い子ね。モテるでしょ?」

マコ「そんなことないです!! 全く!!」

春香「そうなの?」

千秋「ふっ。マコちゃんがモテないだと? 世間の男の目は節穴か」

夏奈「そこまで言うのか?」

千秋「マコちゃんほど女らしさと男らしさを兼ね備えた人間はいない。カナも内田も少しはマコちゃんの女らしさを見習えよー」

内田「私も!? なんでぇー!?」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:40:00.58ID:MMmLzCV70


千秋「マコちゃん、遊ぼうぜ」

マコ「おう!! 今日はなにする!? チアキ!!」

千秋「そうだな……。オセロでもやるかい?」

マコ「やるやる!! よし、オレは黒な!!」

千秋「わかった」

春香「わぁ、色んな料理が……うんうん……」

夏奈「内田。大変だ。このままではマズイことになる」

内田「え? ハルカちゃんが料理雑誌見ているなら、マズイことにはならないんじゃないの? カナちゃんじゃあるまいし」

夏奈「そっちじゃないよ!! お前の言い分は腹立たしいぐらい正論だけどそっちじゃないんだよ!!」

内田「じゃあ、どっち?」

夏奈「マコちゃんのほうだ。最近、チアキの中でマコちゃんの好感度がマズイことになっている。いい方向に」

内田「いい方向にマズイんだ。じゃあ、それはよくないんだね?」

夏奈「ああ、よくない。なにせマズイんだからな。このままではいずれマコちゃんとチアキは一泊することになるよ」

内田「それ、マズイよ!! カナちゃん!!」

夏奈「そこで、今のうちに対策を考えておかないとダメだと思う。生みの親としては」



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:51:29.32ID:MMmLzCV70


内田「でも、対策ってどうするの?」

夏奈「なぁ、内田。男女が一泊するときのマズイことといえば、どんなことだ?」

内田「え? そ、それは……一緒に寝るとき……じゃぁ……」モジモジ

夏奈「それもある。だけど、その前にもマズイことはあるだろう?」

内田「その前って……そうだよね……すぐに入るのは……やっぱり……時間をかけて……ってネットで見たし……」

夏奈「小学生がマズイことを検索するんじゃない。あと違うぞ」

内田「あれ? どの前の話なの?」

夏奈「寝る前の話だ。普通、風呂に入るでしょう?」

内田「お風呂!? でも、一緒に入るってはずかしくない!?」

夏奈「お前、いつもチアキとかトウマとかと一緒に入ってるでしょ?」

内田「それは女の子同士だから」

夏奈「今のマコトはマズイことに女の子の恰好をしているだけだ。外見は女の子でも、脱いでしまうと隠し切れない男の子の部分が露になるだろう」

内田「カ、カナちゃん!! 想像しちゃうからやめてよ!!」

夏奈「どうにかしてマコちゃんが一泊しても問題がないようにしなければな……。バレたあとが大変だし」

内田「そうだね。チアキに絶対怒られるもんね……」



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 12:59:00.58ID:MMmLzCV70


マコ「あー!! 負けちゃったー!!」

千秋「ふっふっふ。相手に隅を取らせては終わりだ」

マコ「チアキはすごいなー! 弱点がない!!」

千秋「いや、そんな。オセロぐらいで……」

マコ「オレもチアキぐらいなんでもできるようになりたい!!」

千秋「マコちゃん……。私のドーナツ食べる?」

マコ「そんな何言ってるんだ。それはチアキの分だろ?」

千秋「でも、私は今、すごくマコちゃんにあげたい」

マコ「わ、わかった。なら、半分もらうから」

千秋「マコちゃんは本当に優しいな……。はい、マコちゃん」

マコ「ありがとう、チアキ!!」

夏奈「見たか、内田。マコちゃんがああいうことをする度に自分の首を絞めているんだ」

内田「私もマコちゃんの素性を知らなければ、きっと好きになってたよ。うん」

夏奈「いつかチアキの中でマコちゃんとの距離はゼロになってしまうだろう。そうなったとき、必ず裸の付き合いは免れない」

内田「そうだね。一緒にお風呂ってなんとなく壁を乗り越えた気がするから、断られたら嫌だもんね」



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 13:07:19.14ID:MMmLzCV70


夏奈「それ以前に私はもっとマズイこと事態があることに気がついた」

内田「え? なになに? お風呂の前にも何かするんだっけ?」

夏奈「マコちゃんはよくスカートをはいてくる。そうだな?」

内田「うん。可愛いよね。お姉さんのをこっそり使ってるって言ってたけど、そろそろ家族会議にならないか心配」

夏奈「スカートって意外と、見えるからなぁ……中が……」

内田「え?」

夏奈「既にマコちゃんは自分がどれだけマズイ恰好をしているのか忘れている。いつか、スカートがひらりとして、見えてしまう。マコちゃんの中にあるマズイものが」

内田「やめてよ、カナちゃん!!」

夏奈「そろそろ、マコちゃんをもう一段階上のマコちゃんにするべきかもしれないな」

内田「そ、それって……」

夏奈「風呂以前に下着が男物なんて絶対にあってはならない」

内田「でも、どうするの!? どうやってマコちゃんに下着をみにつけさせるの!?」

夏奈「ああ。誰の下着を身に付けさせようか……」

マコ(さっきから、なんの話をしているんだ、カナと内田は……)

千秋「マコちゃん、次は何する?」



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 13:14:37.11ID:MMmLzCV70


マコ「え? ああ、そうだな。次は……。ああ、そういえば昨日の雑誌だけど」

千秋「これか? マコちゃんオススメの服にはちゃんと印をつけたけど」

マコ「帰ってから思ったんだけど、こっちの服もチアキには似合うんじゃないかなって」

千秋「こっちか……。うむ。そうかな? これはマコちゃんのほうが……」

マコ「そんなことないって、チアキにぴったりだと思う」

千秋「そ、そうか? なら、これにも印をつけておくか」

マコ「おう、いいと思うぞ」

千秋「それにしてもマコちゃんの今日の服装もいいな」

マコ「そう?」

千秋「このワンピースのヒラヒラがとくに」ギュッ

マコ「わぁ!?」バッ!!

千秋「ど、どうした?」

マコ「あ、ご、ごめん……。パ、パンツが見えたら恥ずかしいから……」

千秋「そうだな。ごめん」

マコ「いや、見せられないオレが悪いんだ、ごめん」



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 13:19:52.33ID:MMmLzCV70


夏奈「やはりな」

マコ「な、なんだよ、カナ!!」

夏奈「このままではいつか、お前の中身がはみ出してしまう」

マコ「はみ出すほどマズイものは持ってないぞ!!」

夏奈「マコちゃん、この雑誌を見るんだ」ペラッ

千秋「おい、カナ。この雑誌は下着の……」

マコ「わぁぁぁ!?!?」

夏奈「さぁ、マコちゃん。好みの下着はどれだ?」

マコ「な、なんてものみせるだよぉ!!」

夏奈「女にとって下着は重要でしょう!?」

マコ「オレにとっては重要じゃないよ!!」

夏奈「さぁ、それはどうかな?」

マコ「なんだと!?」

夏奈「こういう些細なことに手を抜いて、バカを見るのは果たしてどこの誰なのか……」

マコ「こ、これって……些細なことなのか……」



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 13:26:45.17ID:MMmLzCV70


夏奈「下着選びは大切だ。な、ハルカ?」

春香「え? うん。きっと大切だと思うわ」

内田(あれ。ハルカちゃん、話を聞いてたのかな……?)

夏奈「お前が敬愛するハルカもああ言っている!! さぁ、選べ!! 好みの下着を!!」

マコ「無茶苦茶いうなぁー!!」

千秋「でも、少し興味があるな。マコちゃんがどんな下着を好むのかは」

マコ「えぇ!?」

千秋「あまり下着を気にしたことはないが、マコちゃんのセンスに合わせてみるのもいいかもしれないな」

マコ「チ、チアキ……」

夏奈「親友のチアキもこう言っている。さぁ、マコちゃんはどんな下着が好みなんだ?」

内田(なんか、カナちゃんが楽しみ始めてる気もする……)

千秋「ちなみにマコちゃんは今、どんな色の下着を?」

マコ「い、色!? ええと……黒……」

千秋「黒だと? そうか……マコちゃんは、大人っぽいところも備わっているんだな……」

マコ(ああ!! なんかひかれた!?)



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 13:36:30.58ID:MMmLzCV70


マコ「おい! カナ!! どうしてこんな質問をオレにするんだ!? オレに残っている一握りの男らしさが怒っているぞ!!」

夏奈「全然、怖くないな。だが、マコちゃん。これは本当に重大なことだ」

マコ「どこがだよ!?」

夏奈「お泊り会に参加することになったとして、私や内田の協力があり混浴は回避できたとしよう。しかし、脱衣所ではマズイことになる」

マコ「マズイこと?」

夏奈「着替えを入れた籠に入っているものと、浴室に入っている者が一致しないでしょう!?」

マコ「はっ……!! マコちゃんが風呂に入っているのに、脱衣籠には男物の下着が……!!」

夏奈「その通りだ。マコちゃん、何かの拍子にチアキが脱衣所に足を踏み入れてごらん。きっとマズイことになるよ」

マコ「た、たしかに……」

夏奈「それだけじゃない。お前は既にその恰好に慣れてしまっている。気付かないところでスカートはめくれるものなんだよ」

マコ「なっ……!! じゃあ、オレの知らないところで、オレの知られちゃマズイ部分が見えているっていうのかぁ!?」

夏奈「ああ、そうだとも。だからこそ、下着は重要だ」

マコ「下着……そんな……ついにオレはそこに足を入れないといけないのか……」

千秋「内田はどんな色の下着を身に付けているんだー?」

内田「え? 私は縞々のやつだけどー」



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 13:46:09.42ID:MMmLzCV70


マコ「カナ!! このままじゃマズイって!! オレは知らないうちに危険な橋を渡っていたんだ!!」

夏奈「既に渡ってはいけない橋を渡りきっているとは思うけど、そういうことだな」

マコ「やっぱり、下着はいるのか……」

夏奈「ああ。いるね」

マコ「いや……。ここだけは死守しないと……。絶対にここだけは譲らないぞ!! オレは男でありたい!!」

夏奈「もう十分に女の子だもの」

マコ「なぁ、カナ。オレがお風呂に入るときだけ、脱衣所に下着を置いておいてくれないか? それで誤魔化すから」

夏奈「馬鹿者。そんな付け焼刃ではいつかバレるぞ」

マコ「……な、なら! 女装をやめる!!」

夏奈「よくいった。じゃあ、やめてみろ」

マコ「……」

夏奈「ほら、チアキには明かしにくいなら、まずはハルカからだ」

マコ「よ、よし……。言うぞ……言ってやる……。――ハルカさん」

春香「んー……?」

マコ「オ、オレは……実は……女ではなく、男ですっ!!」



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 13:51:03.69ID:MMmLzCV70


春香「そうなんだ……」

マコ「はいっ!!」

春香「そっか……ここで強火に……」

マコ「カナ!! やったぞ!!」

春香「え? あ、なに? 全然聞いてなかった」

マコ「え?」

春香「ごめんね。で、なにかしら?」

マコ「あ……えっと……。お料理がんばってください」

春香「ありがとう。リクエストがあれば何でも言ってね。このレシピ本のお礼もしたいし」

マコ「ハルカさんの作ったものなら喜んで食べますっ!!」

春香「もう、マコちゃんったら」

マコ「えへへへ……」

夏奈「マコちゃん。どうした、継続するのか?」

マコ「カナ!! 下着かしてくれ!!」

夏奈「お前、今自分がどれだけマズイことを口走っているのかわかっているのか?」



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 13:58:11.15ID:MMmLzCV70


マコ「だって、このままじゃオレは下着がなくて……困る!!」

夏奈「そうか」

千秋「マコちゃん、どうした。下着がないってどういうことだ?」

マコ「え? あ……その……実は……下着がなくて……」

千秋「ぁえ? 下着がない、だと?」

マコ「う、うん……」

千秋「盗まれたのか?」

マコ「いや……えっと……実は……そんな感じで……」

内田(マコトくんが自分の首を更に絞めちゃった!!)

千秋「そうなのか……。なら、私の下着でよければあげようか?」

マコ「えぇぇ!?」

千秋「まだ一度も使っていないのが数枚あるんだ。よければ……」

マコ「いや!! いい!! タダより高いものはないって聞いたことがあるから!!」

千秋「別に私はマコちゃんに恩を売るつもりはないぞ。むしろ恩を返したいんだ」

マコ「でも!! それは!! なんか色々と大変だから!!」



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 14:03:58.57ID:MMmLzCV70


千秋「でも……」

夏奈「チアキ、マコちゃんはお前が使っている子供っぽい下着は嫌だって言っているんだよ」

千秋「な……そっか……そうだな……。マコちゃんは男らしさと女らしさと大人っぽさを兼ね備えたスーパーガールだもんな……。私の下着程度では……満足など……」

マコ「いや!! そんなことないぞ、チアキ!! オレはチアキの下着でも満足できるから!!」

夏奈「お前は何を言っているんだ?」

内田(マコトくんが壊れ始めた!? いや、もう手遅れか……)

千秋「マコちゃん、本当か?」

マコ「本当だとも!」

千秋「私の下着をはいてくれるか?」

マコ「えっと……まずはチアキの下着を見てみる!!」

千秋「わかった。では、持ってこよう」

マコ「……」

夏奈「ハルカぁー。晩御飯はどれにするのー?」

春香「うん。どれにしようかなぁ……」

マコ「カナ!! このままじゃマズイって!! どうしたらいい!? 教えてくれよぉ!! カナぁ!!」



75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 14:10:37.57ID:MMmLzCV70


夏奈「マコト。私はもうね、お前がチアキの下着で満足できると発言した瞬間に全てを諦めたんだ」

マコ「諦めないでくれよぉ!!」

夏奈「マコちゃん。焦るな。焦っても事態は好転しない」

マコ「どう足掻いたら好転するんだよー!!」

夏奈「考え方を変えるんだ」

マコ「考え方……?」

夏奈「チアキのパンツを手に入れさえすれば、お前は堂々とお泊り会に参加できる」

マコ「本当だ!! いや、今はその問題はどうでもいいんだよ!!」

夏奈「お前の目的はそれだったはず。ブレるんじゃない」

マコ「ここはブレておきたい!! 男として!!」

夏奈「使用済みを嬉々としてもらうんじゃないだけ、まだ好感がもてる。気にするな」

マコ「女の子から下着を貰ったらどっちにしろ変な男だろー!?」

内田「マコちゃん……」

マコ「なぁ、内田!! チアキが下着をもってきたら、オレはどうリアクションすれば正解なんだ!?」

内田「え? えーと……やっぱり、褒めてあげればいいんじゃないかな……」



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 14:17:48.12ID:MMmLzCV70


マコ「そうか……褒めればいいのか……でも……それだと……」

内田「その前に、断ればいいんじゃない?」

マコ「断る? チアキの下着をか?」

内田「好みに合わないとかいえば……」

マコ「それじゃあチアキを傷つけてしまうじゃないか!! 何を言っているんだ、内田!!」

内田(そういう優しさは自分を苦しめるだけなのに……)

マコ「褒めるってことは、もう貰う前提の話になってしまう。褒めつつも受け取らない道はないのか!?」

内田「それはちょっと難しいよぉ……」

マコ「貰ったら最後、礼儀として穿いて見せないとチアキに申し訳がない!! もうオレには逃げ場がないじゃないか!!!」

内田(自ら崖のほうへ歩いていってるもの……)

マコ「あぁー!! どうしたらいいんだぁー!!」ゴロゴロ

内田「きゃぁ!?」

夏奈「こら、妙なものを見えてるぞ。別に私はお前の男の子な部分に興味ないから」

マコ「あぁ!? ご、ごめん……」

内田「う、うん……。き、気をつけてね……」



87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 14:41:14.05ID:MMmLzCV70


夏奈「お前が転げまわったところで事態は一向に好転しないからな」

マコ「そんなことより早く対策を練ろう!! このままじゃチアキが来ちゃうだろ!!」

千秋「マコちゃん、もってきたぞー」

マコ「チアキ!! 待ってたよ!!」

千秋「待たせたみたいで悪かったな。ほら、これが私の下着だ」

マコ「お、おぉ……これが……チアキの……」

千秋「そうだ。でも、こう見せるって恥ずかしいな……」

マコ「そんなことない! とっても可愛いよ!! ワンポイントの小さなリボンとかいいね!!」

千秋「そ、そうか。ありがとう、マコちゃん。気に入ったのならあげるから」

マコ「ありがとう、チアキ!! 大事にするよ!!」

内田(女装して女の子のパンツを満面の笑みで握り締める同級生と私はどう付き合えばいいんだろうか……)

夏奈(うーむ。流石に私も罪悪感が……。マコトをここまで変えたのは私ではないけど)

千秋「これもどうだ?」

マコ「こっちも花柄で可愛い!! これももらっていいのか!?」

千秋「勿論だ。マコちゃんはいいな。可愛いモノでも大人っぽいものでも似合うし」



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 14:47:18.60ID:MMmLzCV70


マコ「――ハルカさん、ご馳走様でした」

内田「ごちそうさまでしたー」

春香「お粗末様です。二人ともそろそろ帰る?」

マコ「はい。もう遅いですし」

千秋「別に泊まっていっても……」

マコ「いや、まだ心の準備ができてないから!!」

千秋「マコちゃんは真面目だな」

夏奈「マズイ方向にね」

千秋「マズイってなんだ? ハルカ姉さまの料理は美味しかっただろう」

春香「それじゃあ、二人とも気をつけてね」

千秋「内田のことをよろしく」

マコ「任せろ!! 内田はきちんと家まで送るから!!」

千秋「流石マコちゃん」

マコ「よし、帰ろう! 内田!!」

内田「う、うん……」



94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 14:53:58.56ID:MMmLzCV70


帰り道

マコ「どうしよう……。貰ったからには、近いうちにオレは……チアキの家に泊まらないといけない……」

内田「断ってもいいんじゃない?」

マコ「ダメだ!! きっとチアキはあげた下着を身に付けているか気にしているはずだ!! それを確認する意味でもお泊り会は絶対にするはずなんだ!!」

内田「そ、そう……」

マコ「オレは……オレは……チアキのために最後の一線を越えなきゃいけないのか……」

内田「そのとき、私はどうしていたらいいのかな?」

マコ「オレの内に眠る獅子がそれだけはダメだと告げている……けど……」

内田「その獅子はきっと猫か何かだよね? こたつの中で眠り続けているような猫だよね」

マコ「内田。やっぱり、オレは穿くしかないと思うか!? このパンツを!!」

内田「いや、私はオススメしないけど……」

マコ「でも、チアキに嫌われたくないんだ!!」

内田「そんなことで嫌いにはならないと思うけど……」

マコ「そんなのわからないじゃないか!! マコトがどうしてチアキに嫌われたかなんて、誰にもわからないんだから!!」

内田「それは男らしくないからでしょ?」



100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:00:48.93ID:MMmLzCV70


マコ「あぁ……。オレはこのままマコちゃんになるしかないのか……。このまま……扉を開けるしか……」

内田「もうその扉、開きっぱなしじゃないかな?」

マコ「しかし、こんなチアキの可愛い下着を穿くなんて……オレには……うーん……」

内田「ねえ、マコちゃん。別にチアキに貰った下着に拘らなくてもいいんじゃないかな?」

マコ「どういうことだ?」

内田「マコちゃんが気にしているのは、女の子の下着を身に付けていないとバレるかもしれないってことでしょ?」

マコ「あ、そうか。で、それはどういうことなんだ?」

内田「だから、可愛い下着をわざわざ穿く必要はないと思うんだ」

マコ「それで?」

内田「だから、かっこいいパンツを穿けばいいんだよ!!」

マコ「かっこいいパンツか!!」

内田「うん!」

マコ「でも、女物の下着にかっこいいパンツなんてあるのか?」

内田「それはトウマに訊けばいいんじゃない? きっと知ってると思うよ」

マコ「トウマか!! よーし!! 学校で訊いてみよう!!」



103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:05:46.85ID:MMmLzCV70


小学校

マコト「トウマ!! どんなパンツをはいてるんだ!?」

冬馬「なっ……!? なにいってんだよぉー!!!」ドガッ

マコト「あぁー!!」

冬馬「全く……」

マコト「ち、違うんだ……トウマ……これには事情が……」

冬馬「どんな事情でもこんなところで下着について訊ねてくるなんてどうかしてるだろ!?」

マコト「あ、そっか……」

内田「マコトくん!! なにしてるの!?」

マコト「内田……。内田の言うとおり、トウマに訊いてみようと思って……」

内田「それ私の役目だよ!! マコトくんが訊いたらマズイよ!!」

マコト「そうか!!」

冬馬「で、何の話だ?」

内田「トウマはどんなパンツはいてるの?」

冬馬「一緒じゃねーか!!!」ゴンッ



107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:12:21.87ID:MMmLzCV70


内田「いたーい!! 私は女の子だよー!?」

冬馬「関係あるか!!」

マコト「トウマ!! 話を聞いてくれ!! 聞けば納得するから!!」

冬馬「絶対してやらない!!」

マコト「納得しないことを前提にされたー!!!」

内田「トウマ、実はね、マコトくんの正体についてなんだ」

冬馬「マコちゃんか? どうしたバレそうになってるのか?」

内田「ううん。でも、ほら、マコちゃんってスカートをよくはいてくるでしょ? でね、その内スカートがめくれて、中が見えちゃうかもしれないでしょ?」

冬馬「そのとき男の下着だったら困るってことか? カナが言い出したのか?」

内田「うん」

冬馬「なるほどな」

マコト「な! 納得できただろ!?」

冬馬「オレの下着についてきいてきたことにはなっとくしてねーよ!!」

マコト「そ、そうなのか……」

内田「そこでトウマなら男の子が穿いていても大丈夫なパンツとかしってるかなーって思って」



110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:18:38.61ID:MMmLzCV70


冬馬「内田。オレは別に男物のパンツは穿いてないからな」

内田「でも、兼用みたいななのを穿いているイメージあるけど」

冬馬「なんだよ!! そのイメージはぁ!! ケンカうってんのか!?」

マコト「やめろ、トウマ!! ケンカならオレが買ってやる!! 内田に手を出すな!!」

冬馬「いい度胸だな、お前」

マコト「さぁ! こい!!」

冬馬「ふんっ!!」ゴンッ

マコト「あー!?」

内田「トウマ、なんとかしてあげて。このままじゃマコちゃんはチアキにお泊り会を勧められちゃうし」

冬馬「そういえばチアキのやつ、マコちゃんとお泊り会したいって何回か言ってたなぁ……」

内田「マコちゃんも何度も断るのは申し訳ないみたいだから」

冬馬「でも、下着だろ? そこまで気にするようなことか? 気をつけていればまず見えないし」

内田「ほら、でも寝る前にお風呂とか入るじゃない? そのときマズイよ」

冬馬「マズイってなんだよ!! オレはマコトと一緒に風呂なんてはいらねーぞ!!」

内田「そ、そういうことじゃなくて、マコちゃんが入浴しているのに、男物の下着があったらチアキやハルカちゃんが困惑するから」



111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:24:44.86ID:MMmLzCV70


冬馬「そういうことかよ……。でも、オレに言われてもなぁ……」

内田「そういう下着持ってないの?」

冬馬「いや、アニキが3人もいるからそういう下着はむしろ買わないようにしているんだ」

内田「どういうこと?」

冬馬「アキラはバカだから間違ってオレの奴を穿いてしまうかもしれないし、ナツキはバカだからオレの奴を間違って自分のところに仕舞ってしまうかもしれないし、ハルオはもうバカだからな」

内田「みんなバカなんだ……」

冬馬「だから、オレの下着は割りと普通なのだぞ」

内田「どんな感じ?」

冬馬「こんな感じだ」ピラッ

内田「普通だね」

冬馬「だろ? まぁ、可愛いものもオレの感じじゃないから当たり障りのない普通のやつだ」

マコト「あ……えっと……」

冬馬「なっ!?」バッ

マコト「ご、ごめ――」

冬馬「なに勝手にみてるんだよ、おまえはぁー!!」ゴンッ



116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:30:32.14ID:MMmLzCV70


吉野「なにしてるのー?」

内田「あ、よ、吉野!」

冬馬「ああ。ちょっとな」

吉野「ちょっと、どうしたの?」

内田「かっこいい下着は無いかなって、思って……」

吉野「かっこいい下着? 内田は可愛いのがいいって言ってなかったっけ?」

内田「ああ、うん。私はそうなんだけど……」

吉野「マコトくん、そういう下着が欲しいの? もう持ってるんじゃないの?」

マコト「え!? いや、オレは女物の下着とか持ってないから!! なんだよ、そのイメージ!! ありえないだろー!?」

吉野「ああ、そっか。ごめん。マコちゃんと重ねちゃった。マコちゃんはそういう下着を沢山もってそうだから」

マコト「だ、だろー!? オレはこんなにもダンディーだから、女物の下着とか一枚もないって!!」

吉野「男の子が持ってたらおかしいもんね」

マコト「うんうん!! ただの変態だよ!!」

吉野「うふふ。そうだねー」

冬馬(吉野……。遊んでいるのか、天然なのか……)



121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:38:55.92ID:MMmLzCV70


内田「吉野はそういう下着知ってる?」

吉野「カッコいい下着? 私は持ってないよ。持っていても、マコトくんに貸せないし……」

マコト「オレは関係ないだろ、吉野!!」

吉野「え? ああ、ごめん。そういう話じゃないんだ」

マコト「ないない!! もうびっくりするなぁー!!」

冬馬「そもそもカッコいい下着ってどんなのだよ?」

吉野「一分丈のショーツは割りとカッコいいんじゃないかな?」

マコト「どんなの?」

吉野「見たらわかるよ。男の子の下着にある……なんだっけ、ボクサータイプっていうのに似てるかなぁ……」

マコト「そんなのがあるのか!!」

吉野「マコトくんなら似合うんじゃないかな?」

マコト「いや!! オレは関係ないって!! 欲しいとも言ってないし、探してもないから!!」

吉野「そうなんだ。ごめんね。私ってば思い込み激しいから」

マコト「よ、吉野のそういうところはダメだと思うぞ!」

吉野「うん。気をつけるね」



125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:48:26.29ID:MMmLzCV70


冬馬「ああ、確かにあるな。オレはああいうのが一番欲しいけど、アニキたちが間違えそうだから買えないんだよなぁ……」

内田「吉野はそういうの穿いてるの?」

吉野「私はそういうのを穿くより、毛糸スパッツのほうがおおいかなぁ」

マコト「スパッツか!!」

吉野「この時期は暖かいのを穿きたいしね」

マコト「そうか、スパッツっていうのがあったな!! それは知ってる!!」

吉野「それを穿けば、スカートがめくれたときも大丈夫だね」

マコト「そうだな!」

吉野「……」

マコト「いや! オレの話じゃないから!!」

吉野「うん、知ってる」

冬馬「スパッツかぁ。オレも欲しいなぁ」

内田「トウマは持ってないの?」

冬馬「ハルオがそういうのは穿くなってうるさいんだよ。なんでか知らないけどさ」

マコト(そうか……スパッツさえあれば……オレでもなんとかなるかもしれない……よしっ)



129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:53:09.92ID:MMmLzCV70


南家

千秋「ただいまー」

内田「おじゃましまーす」

吉野「おじゃまします」

夏奈「よく来たな。お前たち」

千秋「寒いな。こたつっこたつっ」テテテッ

内田「うぅ……もう外にでたくないよねー?」

夏奈「そうだな。寒いもんな」

吉野「ねーねー、チアキ」

千秋「なんだ?」

吉野「今度、お泊り会でもしない?」

千秋「ここでか?」

吉野「うん」

千秋「別にいいぞー。ハルカ姉さまに言っておく」

吉野「マコちゃんも呼ぼうね」



136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 15:58:14.01ID:MMmLzCV70


夏奈「え……?」

内田「え……!?」

千秋「マコちゃんを呼ぶのか?」

吉野「うん。お泊り会したそうにしてたから」

千秋「そうなのか? いつも誘っても断られてたから、てっきりそういうのが嫌いだと思っていたけど」

吉野「そんなことないよ。マコちゃん、残念がってばっかりだもん」

内田「よ、吉野……えっと……別にマコちゃんを無理に誘うことは……」

吉野「でも、下着まで気を遣ってみたいだし……」

内田「えぇ!?」

千秋「下着まで……?」

吉野「もう泊まる気満々だったと思うよ」

千秋「へぇ……」

内田「吉野ぉ!? それどこで見たのぉ!? どこで知ったのぉ!?」

吉野「普段のマコちゃんを見ていればわかるよ。何言ってるの、内田ったら。変なのー。あはは」

内田「えぇ……」



143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:04:37.18ID:MMmLzCV70


夏奈「吉野、普段のマコちゃんはそんなにうちに泊まりたい感じを出していたか?」

吉野「私にはそう見えたけど。カナちゃんはそう思わなかった?」

夏奈「いや、まあ、吉野の言うとおりだけどね」

内田「カナちゃん!!」

夏奈「まて、内田!! まだ決め付けるのは早い!!」

内田「でもぉ!?」

夏奈「吉野は本当に良心でそういってるかもしれないだろ?」

内田「このタイミングはおかしいと思うけど!!」

夏奈「どのタイミングだ?」

内田「今日、マコトくんと男の子が穿いても割りとマシな下着の話をしたところなんだってばぁ!!」

夏奈「な……に……!!」

内田「変だよ!! 吉野からお泊り会を切り出したのもおかしいよぉ!!」

夏奈「待て!! 内田、落ち着くんだ。偶然そのタイミングだったのかもしれないだろ。吉野は元々、今日提案するつもりだったのかもしれない」

内田「そんな偶然があるのかなぁ!? ねえ、あるのかなぁ!?」

夏奈「あったんだから、仕方ない!!」



145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:10:14.09ID:MMmLzCV70


吉野「どうしたの?」

夏奈「いや、別に……」

千秋「カナ。お前からマコちゃんに伝えてくれないか。今度、お泊り会をしようって」

夏奈「あ、いいけど……。いつにするんだ?」

千秋「そうだな……。今週末とか……」

吉野「チアキ、ダメだよ。せめて二週間後ぐらいにしないと」

千秋「え? そうか?」

吉野「二週先のスケジュールなら空いているだろうし、万が一埋まっていてもその翌週を押さえれば確実だと思うよ?」

千秋「なるほどな。確かにマコちゃんはいつも忙しそうだからな」

夏奈(なんて隙のない提案だ。吉野はマコちゃんとそこまでしてお泊りしたいのか!?)

内田「あぁ……マズイよ……」

吉野「なにが?」

内田「な、なんでも!!」

吉野「あー、マコちゃんとのお泊り会たのしみー。うふふ」

夏奈「で、電話してくる」



147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:18:07.25ID:MMmLzCV70


夏奈「もしもし。私だ。南カナだ」

マコト『どうしたんだよ、カナ? 今日は行けないぞ。今から買い物に行くんだ』

夏奈「何を買いに行くんだ?」

マコト『カッコいい女物の下着があることを吉野から聞いた!! だから、買いに言ってくる!! ああ、勿論、マコちゃんになってからだけど』

夏奈「そうか……。お前、本当に泊まる気満々だな」

マコト『いや、いつ誘われてもいいようにしておくだけだ! オレには父親譲りの慧眼さがあるから物事の3手先を読める!!』

夏奈「そうか。それなら、大丈夫だな」

マコト『何が?』

夏奈「二週間後の土曜日、暇か?」

マコト『おう!! 何も予定ないけど!!』

夏奈「なら、うちでお泊り会だ」

マコト『なんだってぇー!?』

夏奈「チアキと吉野がマコちゃんとどうしてもお泊り会をしたいと言い出した。これはもう決定事項だ。お前も今、暇と言ってしまったからな」

マコト『ま、待ってくれ!! 吉野がいるのか!? それはマズイだろ!? すっごくマズイだろ!?』

夏奈「出来る限りのフォローはする!! 吉野もきっとただマコちゃんと純粋にお泊り会をしたいだけなんだ!! そう思え!!」



149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:24:23.62ID:MMmLzCV70


千秋「カナ、マコちゃんはなんて?」

夏奈「ああ。大丈夫だって。絶対に行くって言ってた」

千秋「そうか。よかった」

吉野「やったぁ。内田も来るよね?」

内田「ぜ、絶対参加する!!」

千秋「内田も気合入っているな」

内田「ま、まぁね!! お泊り会と言えば私がいないとダメな感じあるし!!」

千秋「いや、特にそんな感じはないが」

夏奈「そ、そうだ。チアキ、トウマも呼ぼうな!」

千秋「トウマか。別にいいぞー」

吉野「なんか賑やかになるね」

千秋「あとはハルカ姉さまから許可を貰うだけか。まぁ、二週間後だし、急ではないからハルカ姉さまも許してくれると思うが」

夏奈「まぁ、確実に許可してくれるだろうね」

吉野「わぁーい」

内田(マコトくん……大丈夫かなぁ……)



151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:30:14.37ID:MMmLzCV70


春香「――二週間後にお泊り会?」

千秋「はい。いつものメンバーにマコちゃんも一緒です」

春香「そうなんだ」

夏奈「ハルカ、別に無理ならはっきり無理って言ってもいいんだよ?」

春香「無理じゃないわよ。二週間後なんてむしろチアキたちが気を遣ってくれているぐらいだし。ありがと、チアキ。でも、そんなに気にしなくていいわよ? 今週末でも別に良かったのに」

千秋「いえ。マコちゃんの予定を最優先にした結果ですから……」

春香「そう。マコちゃんっていつもお泊り会にだけは参加しなかったもんね」

千秋「マコちゃんのことですから気を遣っていたのでしょう」

春香「そんなこと気にしなくていいのにね」

千秋「はい。マコちゃんは寧ろもっと楽にしてくれてもいいぐらいです」

夏奈「まぁ、楽にするとボロが出ちゃうからね」

千秋「お前じゃないんだから、ボロなんて出ないよ。バカ野郎」

夏奈「なんだとぉ!?」

春香「二週間後かぁ……。今から、どんな晩御飯にするか考えとこうかな。マコちゃんに貰った本でも見て」

千秋「いいですね、ハルカ姉さま。マコちゃんも喜びます」



154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:36:12.58ID:MMmLzCV70


翌日 小学校

冬馬「吉野がお泊り会の提案をした?」

内田「うん……」

冬馬「で、マコちゃんも呼ぼうってなったのか……」

内田「うん……」

マコト「なぁ……やっぱり、オレってさぁ……吉野に……」

冬馬「待て。オレは逆に吉野はマコちゃんの正体に気がついてないと思う」

マコト「そうなのか?」

冬馬「普通さ男と、しかもマコトと一緒に泊まろうなんて考えないだろ? 分かっているならそんな提案はまずしない」

内田「そういえば!!」

マコト「どーいういみだぁー!!!」

冬馬「吉野は本当にマコちゃんをただの可愛い女の子だと思っているからこそ、お泊り会に誘っただけなんじゃないか?」

マコト「そうか。そういうこともあるのか」

冬馬「ああ。気にするだけ損だと思うぜ。いつものマコちゃんで居れば大丈夫だろ」

マコト「そうか!! ありがとう、トウマ!! 元気でたよ!! よーし!! いける!! これならお泊り会ができるぞー!!!」



157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:41:13.37ID:MMmLzCV70


二週間後 南家

マコ「おじゃましまーすっ!!!」

千秋「いらっしゃい、マコちゃん」

マコ「今日は誘ってくれてありがとー、チアキ!」

千秋「私もマコちゃんとお泊り会ができるのは嬉しい」

マコ「そうか!!」

千秋「ほら、マコちゃん。こっちに座って」ギュッ

マコ「うわぁぁ?! チ、チアキ!! お泊り会だからって過度なスキンシップはやめよう!!」

千秋「少し手を握るのもダメなのか……?」

マコ「あ、ごめん。なんていうか、その……チアキに触れられると……ドキドキするから……」

千秋「それは、私のことが好きってことなのか?」

マコ「まぁ、うん……」

千秋「そうか。なら、今度からマコちゃんが驚かないように触るときは触るって言おう」

マコ「ありがとう、チアキ」

千秋「気にするな。当然な気遣いだ」



159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:46:50.88ID:MMmLzCV70


吉野「こんにちはー」

内田「チアキー、きたよー」

冬馬「おーっす」

春香「みんな、いらっしゃい。あがってあがって」

夏奈「おー、来たか」

吉野「マコちゃんはもういるの?」

夏奈「い、いるぞ」

吉野「そっか……。本当に来たんだ……」

夏奈「よ、吉野?」

吉野「何して遊ぼうかなぁー」

夏奈「……」

内田「ねえ、カナちゃん……。本当にいいの? このままじゃ本当にマズイことになるような気がするよ?」

夏奈「へ、平気だろ。吉野が意味深に笑ったり、呟いたりするのは今に始まったことじゃないし、今までも特に意味深に聞こえるだけで意味はなかったし」

冬馬「ああ。オレもそう思う」

内田「そう思いたいだけじゃないよね?」



161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:52:24.16ID:MMmLzCV70


春香「はい、みんな寒かったでしょ。これ、温かいお茶いれたから飲んで」

マコ「はい! 頂きます!!」

吉野「はぁー。本当に今日は冷えるね」

内田「うん。こたつから出たくなくなるねー」

吉野「マコちゃん」

マコ「な、なんですか?!」

吉野「毛糸のスパッツ穿いてきたの?」

マコ「え? な、なんで?!」

吉野「だって、スパッツの話したとき――」

内田「それはマコトくんだよ!! 吉野!!!」

吉野「え? あー、そっかそっか。うっかりしちゃった。ごめんね、マコちゃん」

マコ「い、いや、気にしてませんから……」

千秋「どうした? 何の話だ?」

内田「な、なんでもないよ!!」

千秋「そうか?」



165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 16:57:52.62ID:MMmLzCV70


冬馬「おい、マコちゃん。実際、どうなんだ!?」

マコ「え?」

冬馬「毛糸のスパッツを穿いてきたのか?!」

マコ「う、うん……。これなら、チアキにスカートの中を見られても大丈夫だろうって……」

内田「やっぱり……」

冬馬「どうなんだろう……」

夏奈「学校でした話を持ち出してきた時点で黒に近いグレーだが、でもまだ決め付けるのは早い」

マコ「そうなのか? そうなのか?!」

夏奈「本当にうっかりしただけかもしれない」

千秋「お前ら、マコちゃんにくっつきすぎだ、バカ野郎。マコちゃん、今から腕を掴むぞ」

マコ「え? うん。どうぞ」

千秋「今日は私と遊び倒す予定なんだから、余り邪魔はしないでくれ」ギュッ

夏奈「なんだ、チアキ。マコちゃんを独り占めか」

千秋「今日は待ちに待ったお泊り会だからな」

吉野「私もマコちゃんで遊び倒したいなぁー」


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:03:02.88ID:MMmLzCV70


内田「マコちゃん、モテモテだねぇ……」

千秋「マコちゃん、お茶のおかわりはいるか?」

マコ「うん!」

千秋「少し待っててくれ」

吉野「ねえ、マコちゃん」

マコ「なんですか!?」

吉野「マコちゃんだけ、どうしてそんなにお茶を飲むの?」

マコ「の、喉が渇いているからです……」

吉野「緊張でもしてるの? 女の子の家だから」

マコ「いえ、オレも女の子だから……緊張とかないです……」

吉野「そうなんだー」

冬馬「よ、吉野!! それよりもオセロしようぜ!!」

吉野「私とマコちゃんは見てるからいいよ」

内田「なんで?!」

吉野「私もマコちゃんとのお泊り会楽しみだったから。もっといっぱい喋りたいなぁって」



173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:08:38.03ID:MMmLzCV70


千秋「はい、マコちゃん。お茶だ」

マコ「ありがとう、チアキ」

吉野「チアキ、私もいいかな?」

千秋「いいぞー」

マコ「……」ゴクゴクッ

夏奈「うーむ……」

冬馬「おい、カナ。今日のお泊り会は中止にするべきじゃないか?」

夏奈「それはできない」

冬馬「どうして?」

夏奈「既にハルカが今日のために色々と晩御飯を考えて、食材を買いだめしているどころか、下拵えすら終わっている始末。もう朝まで全員鳥かごの鳥だ」

冬馬「なんだと……。いや、オレは別にいいんだけど……」

吉野「ねえ、マコちゃん。マコちゃんっていつもどんなことしているの?」

マコ「え、ええと……家事手伝い……とか……」

千秋「マコちゃんは本当に偉いなぁ」

吉野「将来の夢はお嫁さんだったりするの?」



179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:13:24.59ID:MMmLzCV70


内田「なんか、吉野が怖いよぉ……」

夏奈「いつも通りと言えば、いつも通りだけどな」

冬馬「いつも笑顔だから、よくわかんねえよ」

マコ「あ……ちょっと、ごめん。トイレに行って来る」

千秋「分かった」

吉野「……」

夏奈「……!!」

吉野「マコちゃんは本当に可愛いね」

千秋「可愛いだけでなく、男らしさと大人っぽさも備わっているウルトラガールだからな」

冬馬「でも、別にバラそうとか思ってはなさそうだよね」

内田「そうだね……」

夏奈「……まさかな」

冬馬「カナ、どうした?」

夏奈「いや、でも……うーん……。今、吉野が薄ら笑ったような……」

マコ「ごめん、チアキ。お待たせ」



182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:17:51.82ID:MMmLzCV70


冬馬「薄ら笑うって、ずっと笑顔だろ」

夏奈「いや、そういうんじゃなくて。もっとこう邪悪な……」

吉野「私もトイレいこっと」

夏奈「な!! ま、待て!! 吉野!! 私が先に行こう!!」

吉野「え? そう? 別にいいけど……」

夏奈「実はずっと我慢してたんだ!! はははは!!!」

吉野「残念」

冬馬「そ、そういうことか……」

内田「ど、どういうこと?」

冬馬「おい、マコちゃん! 便座はどうした?」

マコ「便座?」

冬馬「まさか、あげっぱなしにはしてないだろうな?」

マコ「してるわけないだろ!! ハルカさんやチアキもいるんだから!!」

冬馬「そ、そうか……。意外としっかりしてるんだな」

マコ「それぐらいは常識だろ!」



189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:26:47.20ID:MMmLzCV70


千秋「マコちゃん、この服はどう思う?」ギュッ

マコ「いいとおもうぞ。というか、チアキは可愛いから何でも似合うって」

千秋「そ、そうか?」

吉野「マコちゃんは女の子の服のセンスいいもんね」ギュッ

マコ「うわぁぁ!?」

吉野「どうしたの?」

マコ「あ、いや、急に吉野が腕にしがみ付いてきたから……」

吉野「ダメなの? チアキもそうしてるのに」

千秋「吉野。マコちゃんに触れるときは合図をしないとダメなんだ。マコちゃんがびっくりしちゃうからな」

吉野「どうしてびっくりするの?」

マコ「そ、それは……オレがノミの心臓だからですぅ……」

吉野「女同士なら、いいよね?」

マコ「まぁ……うん……」

吉野「ふふ……」

春香「――みんな、晩御飯にしましょうか」



192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:33:00.71ID:MMmLzCV70


内田「マコちゃん、大丈夫?」

マコ「ああ……うん……」

冬馬「お前、もう帰れば?」

マコ「そんなことできるわけないだろー!? チアキがずっと楽しみにしてたって言ってたんぞ!!」

夏奈「マコちゃん。お前は確かに女の子だが、心は男だね」

マコ「やっと気付いたか」

吉野「え? マコちゃんって男なの?」

夏奈「いや!! 吉野!! マコちゃんは男らしいってことだ!! 決して男ではない!!」

吉野「そうなんだ。うん、確かにそうだよね。マコちゃん、かっこいいもん」

マコ「あ、ありがとう」

千秋「今更だな。マコちゃんはずっと男らしかったぞ」

春香「そうね。あの台所の天敵が出たときも、マコちゃんが勇敢に戦ってくれたし」

マコ「いやぁ……そんなぁ……」

千秋「そうだ。ご飯のあとだが……」

吉野「あ、お風呂だね。折角だし、みんなで入ろう。ね、マコちゃん?」




197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:35:57.87 ID:/QZBh46C0


吉野さん恐ろしい



198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:39:16.31ID:MMmLzCV70


マコ「えぇぇ!?」

吉野「なに? どうしたの? 触れてないよ?」

マコ「あ、えっと……」

千秋「少し窮屈かもしれないけど、まぁ、何とかなると思う」

夏奈「そんな大浴場、うちにはないぞ」

吉野「でも、前に5人ぐらいで入ったことあるし、大丈夫だと思うけど」

内田「いやいや、吉野。きっと息苦しいとおもうよ!!」

冬馬「ああ!! 可哀想だけど、マコちゃんはあとで入ってもらおうぜ!!」

吉野「それなら、私とチアキとマコちゃんの三人で入ろう」

千秋「ああ、それなら十分に入浴が楽しめるな」

マコ「なぁぁ?!」

春香「マコちゃん、おかわり?」

マコ「あ、はい」

夏奈「まて、吉野。どうしてそこまでマコちゃんと入浴したいんだ?」

吉野「どうしてって……。マコちゃんとだけ、そういうことしたことないからだけど……」



201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:44:06.07ID:MMmLzCV70


千秋「私もマコちゃんと入りたいな」

マコ「チアキ……」

千秋「ダメなのか?」

マコ「それは……えっと……」

吉野「女の子とは入れないの?」

マコ「い、いや!! そんなわけじゃないけど!!」

吉野「じゃあ、一緒に背中を洗いあいっこしようね?」

マコ「が……!!」

春香「はい、マコちゃん」

マコ「いただきます!!」

春香「美味しい?」

マコ「とっても!!」

春香「嬉しい。どんどん食べてね」

マコ「カナぁ!! どうするんだ!? これはもうマズイだろ!?」

夏奈「うーむ……。わかった。どこまであの吉野に通用するかわからないが、ここは私がなんとかしてみるか」



203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:49:23.66ID:MMmLzCV70


夏奈「吉野。本当にマコちゃんと入浴するのか?」

吉野「うん。チアキもしたいよね?」

千秋「もちろんだ」

夏奈「本当に、したいんだな?」

吉野「どうしたの?」

夏奈「なら、入ればいいじゃない」

マコ「なんでぇ!?」

内田「カナちゃん!?」

夏奈「まぁ、まぁ。もし本当に分かっているなら、きっと直前で取り消すはずだ。あの吉野とて、本気で男と混浴しようなんて思ってないはずだ」

冬馬「つまり、吉野の恥じらいに賭けるわけだな」

夏奈「ああ」

マコ「その賭けはマズくないか!?」

春香「え? マズイの……?」

マコ「いえ!! ハルカさんのはとても美味しいです!! マズイのはお風呂のことですから!!!」

春香「お風呂に美味しいとか不味いとかってあるの?」



207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 17:55:49.12ID:MMmLzCV70


吉野「やったぁ。楽しみだね、チアキ」

千秋「ああ。マコちゃん、背中が鏡みたいになるまで磨いてやるからな」

マコ「あぁ……うん……」

吉野「うふふ……」

冬馬「なぁ、カナ。もしもだ。もしも、吉野が本当に分かってないなら、どうなる?」

夏奈「え?」

冬馬「オレたちは既に吉野が全てを察している前提で話をしているけど、もしも、吉野が純粋にマコちゃんという女の子とお風呂に入りたいと思っているなら……別の意味でマズイことになるぞ」

夏奈「いや、もう吉野は全てを知っている前提で大丈夫だろう」

内田「でも、万が一ってこともあるんじゃ……。そうなったら、チアキと吉野がどうなるか……」

冬馬「確実に絶叫だな。そのあとはカナに対して尋問が始まる」

夏奈「う……」

内田「場合によってはハルカちゃんからマコちゃんの出入り禁止令も……」

マコ「おいぃ!! それだけはやめてくれよぉ!?」

夏奈「私にその決定権はない。全てはハルカの采配によるものだ!!」

マコ「ハルカさんにそんな決断をさせるような事態にはするなっていってるんだよぉ!!」



209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:02:31.26ID:MMmLzCV70


マコ「なぁ、カナ!! お風呂の準備が整うまでに対策を立ててくれよぉ!!」

春香「――ご馳走様。さてと、洗い物は私がやるからみんなは先にお風呂に入って」

千秋「分かりました」

吉野「はーい」

マコ「あぁ!! もうそんな時間だったのか!?」

夏奈「さて、どうなるか……」

内田「カナちゃん……。マズくない?」

冬馬「でも、吉野が知っているなら、きっと混浴は中断になるはずだ……」

千秋「よし、マコちゃん、吉野。お風呂に行くか」

吉野「うんっ。いこうっ」

マコ「カナぁ!! もう時間がない!!」

夏奈「いや、策もないが」

マコ「なんでだよ?!」

千秋「どうした? 内田たちが先に入るか?」

内田「え、えっと……えーと……」



211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:07:05.59ID:MMmLzCV70


冬馬「内田!! チアキの提案は罠だ!!」

内田「え?」

冬馬「先にオレたちが入れば、もうマコちゃんの入浴はほぼ確定になる」

内田「そ、そっか。逃げられなくなっちゃうのか……」

夏奈「吉野? 本当に三人で入るの?」

吉野「入るよー?」

千秋「さぁ、マコちゃん。行こうぜー」ギュッ

マコ「あぁ……!!」

夏奈(まて……。焦ってマコトを止めたら余計に怪しまれる……。ここは見守るのが最も適切な行動だ)

吉野「マコちゃんはどこから洗うの?」

マコ「あ、頭から……」

千秋「私が洗ってやろう」

吉野「マコちゃんは入浴が長いほう?」

マコ「どうだろう……」

吉野「ふふ、どうしたの? すごい汗だよ?」



213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:12:24.35ID:MMmLzCV70


夏奈「……」

内田「カナちゃん!! とめたほうがいいよ!!」

冬馬「カナ!! やっぱり吉野は何も気付いてないんだ!!」

夏奈「いや、まて……まだだ……」

千秋「さてと」

吉野「よいしょっと」スルッ

マコ「あぁぁぁ!!! あの!!!」

吉野「どうしたの? マコちゃんも脱ごうよ」

マコ「と、トイレに行って来る!! ちょっとお腹の調子が悪くなってきた!!」

吉野「そうなの……?」

千秋「マコちゃん、大丈夫か?」

マコ「ご、ごめん!! なんか食べ過ぎたみたいだ!!」

千秋「マコちゃん、早くトイレに行ったほうがいいよ」

吉野「先に入ってるね」

マコ「お、おう!! でも、別にオレは待たなくていいかぁ!!!」



217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:20:10.12ID:MMmLzCV70


夏奈「マコちゃん……。逃げてきたか」

マコ「はぁ……はぁ……。良くわかんないよ、カナ……。吉野、笑顔で脱ぎ始めたぞ……」

内田「私たちの考えすぎだったのかなぁ?」

夏奈「でも、マコちゃんの行動を読みきった吉野の作戦かもしれないぞ」

冬馬「そんなことを考え出したら、もう吉野の全てを疑わないといけないぞ?」

夏奈「とりあえず、マコちゃんはあとでゆっくりと入るんだ」

マコ「そうするよ……」

春香「マコちゃん、大丈夫? お腹の調子が悪くなったって聞こえたけど」

マコ「あ、いえ……ハルカさんが心配するほどでもないですから」

春香「無理はしないでね。マコちゃんは本当に良く食べてたから……」

マコ「は、はい。もう大丈夫です」

冬馬「とりあえず、お前はチアキと吉野が出てくるまでトイレに居ろよ」

マコ「うん……」

夏奈「がんばれ」

マコ「なんで他人事なんだよぉ!!」



220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:25:07.99ID:MMmLzCV70


千秋「風呂、あいたぞー」

吉野「いいお湯でした」

夏奈「そうか」

千秋「マコちゃんはどうした?」

内田「ああ、えっと……」

マコ「ああ!! もう出ちゃったのか!! いやぁー、残念だなぁ!!」

吉野「マコちゃん。お腹はもう大丈夫なの?」

マコ「もう平気!! ごめんな、チアキ!!」

千秋「いや、構わないよ。マコちゃんの体調のほうが心配だ」

マコ「オレも入りたかったなぁー」

吉野「なら、内田とトウマと入ればいいんじゃないかな?」

マコ「え……」

冬馬「な、なんでそうなる!!」

吉野「なんでって……。マコちゃんだけ仲間はずれはよくないよ。ね、内田?」

内田「そ、そうだね……」



226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:31:36.46ID:MMmLzCV70


夏奈「なるほど。マコちゃんを逃がすことでこちらの選択肢を絞ってきたのか……!!」

吉野「マコちゃんの調子も戻ったみたいだし、内田とトウマが一緒に入ってあげないとね?」

冬馬「いや……えっと……」

内田「あぁ……うぅ……」

マコ「いや!! オレは一人で入るよ!! やっぱり!!」

吉野「どうして?」

千秋「みんなで入りたくないのか?」

マコ「なんていうか、オレはもう吉野とチアキと入る気分だったから、今更トウマと内田とは入る気にはなれないんだ!!」

千秋「そこまで入りたかったのか……」

吉野「マコちゃん」

マコ「な、なんでしょう?!」

吉野「トウマと内田に失礼だよ。むしろ入ってあげないと」

マコ「えぇ!?」

夏奈「わ、わかった!! 私と一緒に入ろう!! マコちゃん!!」

マコ「えぇぇ?! それはマズイだろ!!」



229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:36:16.67ID:MMmLzCV70


夏奈「マズくないだろ!? 私と一緒に入ったことにすればいいんだよ!!」

マコ「な、なるほど。オレは脱衣所で待機していればいいわけだな?」

夏奈「ああ。そうだ」

吉野「カナちゃんと入るの?」

夏奈「私の後輩だからな!! 当然の権利だ!!」

千秋「おい、カナ。マコちゃんにおかしなことするなよ」

夏奈「だ、だれがするかぁ!!」

マコ「しないってー!!!」

千秋「何を焦っている?」

夏奈「よーし、マコちゃん!! いくぞぉー!!」

マコ「おぉー!! 洗いあいっこしようぜ!! カナ!!」

夏奈「勿論だ!! それ以外にすることなんてない!!」

内田「はぁ……。カナちゃん、流石」

冬馬「これしかないよな……」

吉野「……」




236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:41:14.82ID:MMmLzCV70


マコ「カナが先に入る?」

夏奈「そうだな。じゃあ、私が入ろう」

マコ「す、すぐに出てきてくれよ……」

夏奈「仕方ないな……。温まる暇もないのか」スルッ

マコ(あぁ……マズイよ……。やっぱり、お泊り会なんて参加するもんじゃないよぉ……)

夏奈「では、お先に」ガチャ

マコ「お、おぅ」

マコ「……はぁ」

吉野「マコちゃん?」

マコ「うわぁぁ!? 吉野ぉ!?」

吉野「どうしたの? 入らないの?」

マコ「あ……い、今から入ろうと思ってたんだ!!」

吉野「そうなんだ。それなら、脱がないと」

マコ「そ、そうだね……。脱ぐから……見ないでくれ……」

吉野「あ、脱ぐところは見られたくないってこと? ごめんごめん」



241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:44:54.20ID:MMmLzCV70


マコ「で、吉野はどうして脱衣所に?」スルッ

吉野「忘れ物しちゃって」

マコ「わ、忘れ物? オレがとってやろうか?」

吉野「いいよ。マコちゃんが入ったあとで自分で取るから」

マコ「そんなこと言わずに」

吉野「いいから、早く入って。カナちゃんも待ってるだろうし」

マコ「いや……まってないんじゃないかなぁ……」

吉野「どうしてそう思うの?」

マコ「なんとなく」

吉野「大丈夫。カナちゃんなら許してくれるよ」

マコ「……カ、カナ!! 今から入るから!!!」

夏奈『血迷ったか!?』

マコ「ごめん!!!」ガチャッ

夏奈『おぉぉーい!!!』

吉野「ふふ……楽しそう……」



247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:49:25.41ID:MMmLzCV70


内田「あれ? 吉野は?」

冬馬「トイレじゃないのか?」

千秋「さっき、忘れ物があるって脱衣所にいったけど」

冬馬「……」

内田「うわぁぁ!!! 吉野ぉぉ!!」

吉野「なに?」

冬馬「吉野!! なにしてたんだ!?」

吉野「脱いだ下着をそのままにしてたの思い出して。取りに行ったんだけど……?」

冬馬「本当に忘れたのか?」

吉野「うん。そうだよ?」

内田「脱衣所に誰かいた……?」

吉野「マコちゃんがいたけど?」

冬馬「マコちゃんはどうなった?」

吉野「カナちゃんと一緒に入ったよ? すごく楽しそうだったなぁ」

千秋「な、なにぃ……。私だってマコちゃんと楽しく入浴したかったのに……」



249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 18:53:44.39ID:MMmLzCV70


夏奈「……風呂、あいたぞ」

マコ「……」

内田「ああ、うん。入るね」

冬馬「カナ?」

夏奈「大丈夫だ。別になにもない」

マコ「うん……」

千秋「随分と楽しんだようだな……」

夏奈「たのしくねーよぉ……」

吉野「どうしたの、マコちゃん? 顔真っ赤だけど、のぼせたの?」

マコ「……吉野。もういいよ」

吉野「なにが?」

マコ「もう分かってるんだろ?! こんなことやめてくれよ!? 何が楽しいんだよぉ!!」

吉野「あ、あの……。なにが?」

マコ「気付いてるんだろ!?」

吉野「何に?」



256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:00:04.36ID:MMmLzCV70


夏奈「吉野ぉ!! これはハメを外しすぎだ!!」

吉野「な、なんのこと……?」

マコ「これ以上は本当にマズイことになるって!!」

夏奈「吉野!! 私は色々気まずくて、マコちゃんの顔を直視できない!!」

吉野「なんのことか分からないけど……。もしかして、マコちゃん……。誰かとお風呂に入るの、嫌だったの?」

マコ「いや!! そうじゃないって!!」

吉野「ごめん……。気がつかなくて……」

マコ「吉野……本当に気がついてないのか……?」

吉野「ごめんね。マコちゃんって、銭湯とかいけないタイプだったんだよね?」

マコ「あ……えっと……」

吉野「ごめんなさい。本当に。私の所為で嫌な想いさせちゃって」

マコ「あの……」

千秋「マコちゃん、そうだったのか。それなのに強引に一緒に入ろうとして、悪かったよ」

マコ「ううん……そんな……一緒に入れないオレが悪いんだ……」

吉野「本当にごめんなさい」



259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:07:42.78ID:MMmLzCV70


夏奈「や、やっぱり、何も気付いてないのか……」

マコ「どうなんだろう……」

春香「カナー、布団出すの手伝ってー」

夏奈「は、はーい」

マコ「吉野……あの……」

吉野「ごめんなさい」

マコ「いや、怒ってるわけじゃないから。頭をあげてくれ」

吉野「でも……」

マコ「ちょっと恥ずかしかっただけだから」

千秋「マコちゃん。お詫びとしては安上がりだが、風呂上りの牛乳飲むか?」

マコ「ありがとう、チアキ」

吉野「マコちゃん……」

マコ「吉野も気にしないでくれ。もう分かったから」

吉野「うん……」

マコ(吉野がすごく反省しているように見える。わかっていたにしても、やり過ぎたって思ってるってことでいいのかな……これは……)



265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:14:20.22ID:MMmLzCV70


内田「はぁー、あとは寝るだけー!!」

冬馬「おー!! で、吉野はどうなったんだ?」

マコ「それが……」

吉野「……」

冬馬「なんか、元気ないな……吉野のやつ……」

千秋「マコちゃんに対して失礼なことをしてしまったと猛省しているみたいだ」

内田「そ、そうなの?」

千秋「私もマコちゃんに嫌なことをさせようとしてたから吉野のことは言えないが、吉野は結果的にマコちゃんをカナのいる浴室に入れてしまったからな」

冬馬「吉野……」

吉野「はぁ……」

千秋「気にするなとは言ったが、吉野は繊細だからな」

マコ「……」

夏奈「これはこれでマズイね。吉野だけ元気がないんじゃ、夜のピロートークが盛り上がらない」

千秋「さっさと寝ろよ、バカ野郎」

マコ「……よし」



270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:19:41.31ID:MMmLzCV70


吉野「……」

マコ「吉野!!」

吉野「どうしたの?」

マコ「さあ、寝ようぜ!! 吉野はオレの隣な!!」

吉野「マコちゃん……」

マコ「オレ!! 吉野の隣じゃないと寝ないから!!! これは絶対だからな!!」

千秋「マコちゃん。私もマコちゃんの隣がいい」

マコ「もちろんだ!! オレもチアキの隣がいい!!」

千秋「マコちゃん!」

マコ「一緒にお風呂には入れなかったけど、一緒に寝ることはできる!!」

夏奈「おいおい。いいのか? 寝ている間にパジャマがマズイことにならないか?」

マコ「ならないよ!! カッコいいパンツはいてるし!!」

夏奈「お前、やる気十分だね!!」

マコ「抜かりはない!! 父親譲りの慎重さがオレにはあるからな!! さあ、吉野!! 一緒に寝よう!!!」

吉野「……うんっ」



275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:24:40.71ID:MMmLzCV70


春香「それじゃあ、おやすみ。みんな。何かあったら呼んでね。しばらくは起きてるから」

夏奈「さぁ、お前ら!! 楽しいピロートークでもするか!!」

内田「何話すのー?」

夏奈「好きな人とか暴露するか?」

冬馬「オレ、いないぞー?」

夏奈「内田は?!」

内田「まだいません!! そういうカナちゃんは?」

夏奈「いない!!」

内田「藤岡くんはー?」

夏奈「藤岡は関係ないだろ?」

千秋「マコちゃん、騒がしくてごめんな」

マコ「全然、気にならないから!!」

吉野「マコちゃん……色々、ごめんね……」

マコ「全然、気にしてないから!!」

吉野「マコちゃん、本当に優しいんだね……」



280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:29:52.24ID:MMmLzCV70


マコ「吉野、本当に気にしてないんだって。オレは別に優しいとかじゃないぞ」

吉野「そんなことないよ……」ギュッ

マコ「よ、吉野!!」

吉野「マコちゃん……」

マコ「あぁ……あの……」

千秋「マコちゃん、あったかいな」ギュッ

マコ「チ、チアキぃ!? あの、このままじゃマズイって!! 多分!!!」

吉野「女同士だからいいじゃない」

千秋「うーん……。マコちゃんの体温が丁度いい」スリスリ

マコ「おぉぉい!! ちょっと!!」

吉野「ホントにあったかいね……」スリスリ

マコ「わぁぁぁ!! カナぁ!!」

夏奈「怖い話でもするか?」

冬馬「またグダグダになるから、オレはいい」

内田「怖い話も吉野とかが話すと怖くないからねー」



284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:35:03.39ID:MMmLzCV70


冬馬「すぅ……すぅ……」

内田「さむぃ……トウマぁ……」ギュゥゥ

冬馬「うぅぅ……」

夏奈「なんだよ、もう寝たのか? そっちはどうだ?」

マコ「チアキと吉野は寝てます……」

千秋「すぅ……すぅ……」

吉野「……」

夏奈「仲いいなぁ、お前たち」

マコ「なぁ、カナ。これを朝までとかオレがマズイよ」

夏奈「いいんじゃないの、別に。まぁ、あまりにマズイことになればシスターストップをかけるけどね」

マコ「できればもうかけてほしいです」

内田「結局、吉野はどこまで知ってたんだろう……」

マコ「吉野は何も知らないんだ。それでいいじゃないか」

夏奈「そうだな。知っているにしては大胆な行動もしていたし、天然だったかもしれないよな」

吉野「……」



293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:41:30.42ID:MMmLzCV70


翌朝

マコ(うぅ……なんだろう……なんだか……下半身がやけに重たいような……)

マコ「ん……?」

吉野「うーん……」モゾモゾ

マコ「なっ……!?」

マコ(吉野がオレのマズイところに顔を!!!)

吉野「んー……」モゾモゾ

マコ「あぁ……」ビクッ

吉野「ふぅ……ん……?」

マコ「吉野!!」ガバッ!!!

吉野「え? なぁに……?」

マコ「い、今、起きたのか……?」

吉野「……おはよう、マコちゃん」

マコ「お、おはよう……」

千秋「んん……? あれ、もう起きていたのか……? 流石はマコちゃんだなぁ……」



301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:52:05.92ID:MMmLzCV70


春香「みんな、おはよう。ご飯できてるわよー」

マコ「いただきますっ!!」

内田「ふわぁぁ……。結局、カナちゃんの所為で眠れなかったぁ……」

夏奈「なんだと? 私の所為じゃないでしょー」

内田「私のパンツを無理やり取ったのはなんでなの!?」

夏奈「お前が寝ようとしたからだ!!」

内田「その所為で寒かったんだからぁ!!」

冬馬「だからってずっとオレに抱きつくなよな。すげえ汗かいたんだからな」

内田「足が寒かったの!!」

千秋「朝から元気だな……」

マコ「ホントにね……」

吉野「……」

千秋「吉野、どうした? ずっとぼうっとしてるが」

吉野「変な夢みちゃって……。マコちゃんが男の子になっちゃう夢なんだけど……」

マコ「よ、よよ、吉野!! それは夢だろぉ!! バカだなぁ!!!」



307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 19:59:17.94ID:MMmLzCV70


千秋「そうだな。マコちゃんは男らしいところもあるが、それ以上に女らしいからな。男になることはありえない」

吉野「まぁ、そうなんだけどね」

マコ「あぁ……」

吉野「でも、マコちゃん」

マコ「は、はい?」

吉野「カッコいいパンツはいてたね」

マコ「ぶぅっ!?」

吉野「ど、どうしたの?」

マコ「な、なんで?!」

吉野「ああ、起きたときにマコちゃんのズボンが少しズレ下がってて……」

マコ「あぁ……そうなんだ……」

千秋「カッコいいパンツなのか? 私のあげた下着ではないのか?」

マコ「あ、あれはチアキからの貰い物だから、簡単には穿けなくて……」

千秋「そこまで大切にされて悪い気はしないが、できれば私の下着も使ってほしい」

マコ「ど、努力するよ」



313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 20:08:53.58ID:MMmLzCV70


冬馬「それじゃあ、そろそろ帰るか」

内田「そうだねー。色々、ありがとー。カナちゃんには最後に酷いことされたけど」

夏奈「内田が寝るから」

内田「なんでよぉー!?」

マコ「ハルカさんの料理とても美味しかったです!!」

春香「ありがとう。良かったら、また泊まりにきてね」

マコ「も、勿論」

千秋「いつでもきてくれ、マコちゃん。マコちゃんなら大歓迎だ」

マコ「嬉しいよ……」

吉野「そのときは私も呼んでね」

マコ「え?」

吉野「マコちゃんともう一度、一緒に寝たいから」

マコ「な……。カナぁ!! やっぱりこのままじゃマズイって!! 色々!! だめだぁ!!」

夏奈「急にどうした?」

吉野「ふふ……」



328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 20:25:08.16ID:MMmLzCV70


翌日 小学校

千秋「昨日は楽しかったなぁ。特にマコちゃんと一緒に遊べたのはよかった」

内田「そうだねー。マコちゃんは一番大変だったかもしれないけどね」

マコト(はぁ……。結局、吉野はマコちゃんの正体に気付いてたのかなぁ……。でも、気付いているにしては意味不明は行動が多かったし、ここはやっぱり気付いていないことを前提にしておこう)

マコト(これからチアキのうちに行くときは下着にも気を遣っておかないと、吉野にバレてしまうなぁ……。あの一分丈のショーツ、もっと買わないとダメかぁ)

マコト「はぁ……。女物の衣類がふえていくよぉ……。マズイよ……これはぁ……」

吉野「おはよう、マコトくん」

マコト「お、おはよう!! 吉野!!」

吉野「……マコトくんって、かっこいいよね?」

マコト「えぇ?! えっと……吉野……?」

吉野「ふふっ」

マコト「あぁー!! どっちなんだー!! もう教えてくれぇー!!!!」

千秋「朝から情けない声を出すなよ、バカ野郎。お前は本当に男らしくないな。私の親友の爪の垢を飲ませてやりたいよ」
                       
内田(吉野に目をつけられたらマズイってことなのかな……)

吉野「はぁ……マコちゃんは今、何してるのかなぁ?」
                                   おしまい





332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 20:29:53.89 ID:Fy35/+KX0


吉野のかわいさをよく出しているSSでよかった



333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2013/02/22(金) 20:30:38.18 ID:Juo6SY1T0


良かった




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